06.氷帝四天王誕生
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奈央「テニスコートに……ようこそいらっしゃいました」
執事の格好をした奈央が、テニスコートで待ち構えていた。
「「キャー!!奈央ちゃぁぁん!」」
奈央「これより、男子テニス部主催の新入生歓迎会を行います。皆様、どうぞお楽しみ下さい!」
「「キャー!!」」
ぺこりと奈央が一礼をすると、男子は頬を赤らめ、女子は黄色い声援を発した。
跡部「お前ら、行くぞ!!」
『パチンッ』
跡部の合図で、真昼の空に花が咲いた。
「花火……!?」
「すげ……!」
生徒達が見上げると、『Welcome!テニス部』の文字が。
そして跡部がマイクを手に持った。
跡部「Lady's and Gentleman!!これが氷帝学園、男子テニス部だ」
「「キャー!跡部様ァァア!」」
忍足「……やっぱ跡部は跡部やわ」
真由美「そ……そうだね」
遠くの方で見る2人。
宍戸「真由美、アレ渡さなくていーのか?」
真由美「あ!そうだった!」
タタタと真由美が生徒達の所へ駆け寄る。
真由美「皆さんっ!こ……これ、招待状ですので、よかったら……」
「真由美ちゃぁぁん!」
「可愛いっ」
「癒やしだぁぁあ」
真由美「わわっ!?」
真由美が入部届けもとい、招待状を手渡そうとすると群がる男子達。
跡部「樺地っ」
樺地「ウス」
『ひょいっ』
真由美「わ!?」
跡部の合図で、真由美は樺地に持ち上げられた。
樺地の登場に生徒が冷静さを取り戻し、和恵が前に出る。
和恵「……見つけた」
恵利華「あ……貴方は…」
テニスラケットを恵利華に返した和恵。
周りは再び、2人に注目した。
恵利華「ど……どうしてここが…?」
テニスラケットをギュッと握る恵利華。
向日「(恵利華……すげーな…)」
完全に成りきってます。
そして和恵の顔も真剣になった。
和恵「このラケットが……私と貴女を引き合わせたのです。」
芥川「(和恵ちゃんの演技凄いC…)」
ようやくスイッチの入った和恵。
いよいよクライマックス。
和恵「私と……」
和恵が恵利華の手を握った。
恵利華「貴方と……?」
見上げる恵利華。
真由美「(キャー!!キャー!!)」
テンションの上がってる真由美。
和恵「一緒に……」
恵利華「一緒に…?」
和恵が息を吸い込んで、真っ直ぐに恵利華を見た。
和恵「ダブルスを組んでくれないかい?」
恵利華「わたくしよりも……強ければね!」
「「キャァァァアアァァアアア!!」」
真由美「キャー!!」
忍足「真由美ちゃん!?」
和恵の名演技に真由美までも騒ぐ始末。
奈央「フッ……俺のシナリオに酔いな!」
生徒達の反応に満足そうな執事兼、監督の奈央。
「俺、テニス部に入るぜ!!」
「俺も俺も!この4人がマネージャーだろ!?」
「私、和恵様のマネージャーしたい!」
「私もー!」
宍戸「……凄い反応だな」
真由美の手からどんどん無くなる入部届。
跡部「テメェら、待ちやがれ」
テニスコートの真ん中に立つ跡部。
生徒達の視線を集め、腕を高らかに上げた。