46.それぞれの午後
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【焼き肉屋】
奈央「えっとー、カルビ5人前と、ロース5人前と、塩タン5人前と―…」
鳳「(全部5人前……)」
宍戸「……」
和恵「ウィンナー10と、豚トロ20でとりあえずまた後で頼みます♪」
宍戸「和恵はおかしいだろ!?」
鳳「20人前…」
和恵「あ、間違えたーウィンナー10本と豚トロ20枚って言おうと思ったのに…ま、ナンクルナイサ~♪」
宍戸「訂正しねーのかよ」
奈央「基本は1人5人前じゃけぇ気にするな!」
宍戸「じゃあ1人前って単位は何のためだ」
和恵「単位?」
宍戸「(そういやこいつお嬢様だったよな……。ワクワクしてメニュー持ってたし任せてたら……)しゃーねー。食うぞ長太郎」
鳳「……あれ?ナイクとフォークはないんですか?」
宍戸「(こいつ…戦力外だ…!)」
「お待たせしました。豚トロ20人前で~す」
「「テーブル狭ッ!」」
向日「相変わらず広いマンションだな…」
真由美「あ、ソファーに座って待っててね」
エプロンを着て用意をする恵利華と真由美。
向日「お、俺の家が見えるぜ!なぁ跡部…跡部?」
跡部「…………。」
向日「…………。」
跡部は無言で恵利華をみていた。
そういや跡部とプライベートで出掛けた事あったっけ?と過去の記憶を遡る。(2人はないよな……)
卵がどうとか火加減がどうとかキッチンからは楽しそうな声が聞こえていた。
向日「(真由美ってエプロン似合うなー)」
そういえば奈央って料理とかすんのかな?
向日「(ははっ、しなさそう…)」
真由美「向日くん?」
向日「わぁ!?も、もうできたのか?」
目の前には肉じゃがや玉子焼き、きんぴらごぼうに味噌汁…
向日「すげー…」
真由美「全然だよ!食べてねっ」
跡部「旨い」
恵利華「よかった…」
真由美「ふふっ」
跡部と恵利華をみて微笑んでる真由美をみてたら、俺も応援したくなってきたな。
あ、待てよ恵利華、明日…
真由美「恵利華携帯鳴ってるよ?」
ちらっとみえたディスプレイには幸村の文字が。
きっと跡部もみえたのか眉間にシワが……
わかりやすいやつ。
恵利華「明日10時ね!わかった。」
跡部「…………。」
真由美「恵利華はデートだと思ってなくて…」
向日「そうだぜ、きっと幼馴染みと重ね合わせてそれで……」
跡部「あぁ」
一応わかってるんだな、、心がついていってないだけで
跡部「恵利華、明日終わったら連絡しろ。迎えにいく」
恵利華「え?大丈……」
それだけ言うと跡部はごちそうさまと言い家を後にした。
恵利華「大丈夫なのに…」
真由美「ま、まぁ心配なんだよ」
向日「連絡してやってくれ」
恵利華「……わかったわ」
頑張れ、跡部。