真由美「跡部がどうかした？」


向日「あ！？いや…なにも」


真由美「跡部上手くいったかな～？」


向日「えぇ！？真由美…！？おま…お前知って…」


真由美「（あれ？向日くんなんで知って…）えっとね、頼んだの私だから…」


向日「はぁあ！？」


真由美「え……？驚く事何かあった？」


向日「頼んだって…頼む事じゃないだろ」


真由美「ごめん…だって恵利華が心配だったから…（なんで顔真っ赤なの…？）」


向日「どどどこまで心配するんだよ！恵利華だってほっときゃその内恋のひとつやふたつ…」


真由美「恋…？」


向日「確かに今はテニスが恋人とか言ってるけど…」


真由美「向日くん……何の話？」


向日「い、言わせるなよ……」


真由美「……何か勘違いしてない？」


向日「……え？」







真由美「…ど…どうしてそんな話に…」


向日「あーびっくりしたぜ……いくらなんでも…なぁ」


真由美「う、うん……。」


向日「それよりさっき何してたんだ？」


真由美「あ、そうそう。これ」


綺麗な包み紙にくるまった長細い物を渡される。


向日「……え？くれるのか？」


真由美「うん！今日のお礼だよっ」


今日の…お礼？

俺、何かしたか？


向日「…開けていい？」


真由美「どうぞ！」


向日「羽のついた…シャーペン…」


真由美「恵利華が向日くんが羽好きだって言ってたからね。」


向日「あ…ありがとな」


真由美「うんっ」


向日「……っ」


やっぱり笑顔が可愛い奴だと思った。






奈央「お腹すいたぁあ―！！」


宍戸「俺も。…何か食いに行くか？」


和恵「賛成ー♪」


鳳「いいですね！どこに行きますか？」


奈央「焼肉！」


和恵「お、いいね焼肉！じゃあ恵利華に連絡しよっと」


鳳「行きましょうか」


宍戸「だな！！」







恵利華「あ、和恵からメール……」


跡部「なんて書いてるんだ？」


恵利華「『さらば黄金のタレ4人前！！』って…たぶん焼肉行くからご飯いらないってことだと思う…」


跡部「どこか食べに行くか？」


恵利華「あ、でも私ジャージで……それに真由美が心配だから、お家に来ない？」


跡部「……い、家？」


恵利華「う、うん。最近真由美と一緒にご飯作る練習をしていて……口に合うかわからないけ「行くぜ」」


早い返答に思わず顔を上げた。


跡部「だが体は大丈夫なのか？」


向日「からだ！？」


恵利華「わぁ！ビックリした…」


いきなりの向日登場に思わず声を上げた。


真由美「あ、やっぱ跡部と一緒だ。跡部ありがとねー」


跡部「あぁ…」


恵利華「真由美っ」


向日「お…お前達今からどこ行くんだ？」


恵利華「…私の家だけど？」


真由美「ふ…ふたりっきり！？」


恵利華「和恵ちゃんと奈央も外食だし…そうなるのかな？」


向日「俺も行っていいか！？」

真由美「わ私も！！」


恵利華「いい…よね？」


跡部「勝手にしろ」