美並「恵利華ダブルスどうしようか？」


恵利華「それより美並ちゃん…またあの2人言い争ってるよ？」



宍戸「なんだよ、お前ら仲悪かったのかよ」


奈央「違う違う！ウチは和恵の事はそれはそれは美しいお嬢さんだと思っておったんじゃ」


和恵「あー…そう」


奈央「じゃが！ウチはスポーツで和恵に負けてしまっては……負けてしまっては…！他に勝てるところが見当たらない。」


和恵「………。」


なんとなく言葉を失う和恵。
だから負けるわけにはいかなかったと奈央。


宍戸「要するに負けず嫌いだったんだな。」


鳳「それでどうしてダブルスを…？」


奈央「それは恵利華が………」


宍戸「恵利華が…？」





恵利華「ねぇ、美並ちゃん？」


美並「？」


恵利華「NとNの磁石ってどうしてくっつかないんだろうね」


美並「そういう原理なのよね」


恵利華「うーん、ヨーロッパではダイヤモンドが磁石の力を妨げるっていう説もあるのだけど……あ！」


美並「？」


恵利華「奈央と和恵はもしかするとダイヤモンドみたいに固い絆で結ばれるダブルスになるかも…」


美並「どうしてそう思うの？」


恵利華「負けず嫌い同士が同じコートにたって強くならない筈がないもの。」




奈央「きっと2人が同じ敵に向かって戦うとき、なんでも跳ね返せるような強い絆で結ばれたダブルスになるだろうって♪」


鳳「そうなんですか」

宍戸「今はそんなにいがみ合ってるとは思わねぇけどな」


奈央「それは…」


奈央はタタタと和恵の横に駆け寄り腕を組んだ。


奈央「ウチは和恵の為ならS極にもN極にもなるけぇ」


和恵「けっ」



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真由美「ごめんね、待った？」


向日「おう！待ってねぇよ。」


真由美「ごめんねー…」


向日「謝るなって！」


真由美「うん。ごめ「おい。」…ご……うん」


向日「ははっ！…で、どこ行く？」


『キュ～……』


真由美「あ」


向日「もしかして…昼飯食べてねーの？」


真由美「私食べるの忘れてて」


向日「ここ入ろうぜ」