06.氷帝四天王誕生
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真由美「え…?新入生歓迎会…?」
跡部「そうだ」
お昼休み、テニス部に呼び出された4人は一緒に食事をとっていた。
忍足「毎年跡部が派手にやるんやけど……お嬢さんらの意見も聞こう思うてな」
奈央「俺らは……(なんか視線を感じるけぇ…)」
和恵「……(奈央、うちもだから…)」
向日「奈央、和恵、どうした?」
和恵「いや、何でもない」
真由美「新入生歓迎会かぁ……そんな事しなくても、テニス部は大人気な気がする」
奈央「何を言っとるんじゃ!!こういう行事こそ盛り上げんと」
和恵「そうよ~!……あ、恵利華がメイド服着て、勧誘するのってどう?男子勧誘するのに最適」
恵利華「メイド服……?」
奈央「ダメじゃって!!俺が許さん!!真由美でいいじゃろ」
真由美「……でって何!」
和恵「てかもうさ、真由美1人で勧誘したら?」
真由美「なんでよ!!」
跡部「お前ら……」
恵利華「ごめんね、いつもの事だから…」
忍足「で、どうする?歓迎会……って跡部、毎年お前が仕切ってたやん。」
跡部「一応案はあるんだが、お前達の意見も聞こうと思ってな」
宍戸「…けど、このままだと決まんねーだろ?もういーんじゃねーの?跡部の意見でよ」
鳳「そうですね」
奈央「ちょっと待ったぁ!ここはウチに任せんちゃい」
向日「なんか考えがあるのかよ?」
奈央「始めから考えはあったけぇ!跡部がそぉ言うなら、遠慮なくいかしてもらう!」
「「「……?」」」
こうして疑問を抱いたまま当日になった。
様々な部活が勧誘するホール内に急遽現れた一輪の花
恵利華「私……もう行かなきゃ…」
恵利華がドレスを着て、スラッと現れると全員が振り返る。
和恵「ま……待って下さい、あなたは……(棒読み)」
タキシードを着た和恵が現れると、女子生徒の黄色い声援が響き渡った。
恵利華「そんなに知りたければ……ご自分でお探しになって」
新入生達は、凛としている2人に釘付けである。
和恵「(恵利華……楽しんでるな。)せめて……せめて何か……(棒読み)」
2人の演技に、息をのむ生徒達。
恵利華「………っふふっ」
「「「っ!?」」」
花のような笑顔を向けてホールを去る恵利華に、殆どの生徒は頬を赤く染めた。
『カランカランカラン…』
和恵「こ…これは…」
そして恵利華が落としたと思われる何かを拾った和恵。
和恵「テニス……ラケット…」
全員が一緒になってテニスラケットを見つめた。
和恵「今……迎えに行くから」
ラケットを握り、追う体勢をとる和恵。
和恵「行くぜ!野郎共!!」
「「「姫ーっ!」」」
「「「和恵様ぁー!」」」
和恵「っ!?…女子は追っかけてくれなくてもいーんだど…」
予想外な事が起こり、困惑しながらも恵利華を追いかけ走る和恵達。
こればかりは奈央の計画通りではなかった。
奈央「そろそろじゃね」
真由美「大丈夫かなぁ…?」
こちらは待ち構える一同。
向日「真由美!ほらよ!」
真由美「ありがとう!」
何かを渡した向日。
真由美はそれを受け取ると、気合いを入れた。
向日「奈央って……何の役なんだよ」
奈央「ウチ?……まぁみときんちゃい」
着替えてくると言い残し、その場を去った。
そして和恵が大量の生徒達を引き連れてやってきた。