45.動き出した他校
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恵利華「景吾くん……」
何か言いたそうな恵利華に、跡部は今まではそうやってきたからそうなっても仕方がないと言った。
そっか…と視線を落としてラケットを見つめる。
すると恵利華の影が消え、見上げると榊監督の姿が。
恵利華「榊監督、結果だけを求めた場合、その選手に何が残るんでしょうか?」
榊「試合に勝ったという喜びだ。それで十分だろう。」
跡部「……。」
恵利華「確かに勝つと自信に繋がるし、負けると悔しい。……けど、負ける事ってそんなにマイナスしか生まないのでしょうか?」
榊「どういう事だ?」
恵利華は跡部との試合後にずっと走り続ける樺地をみていた。
恵利華「彼、あんなに楽しそうにランニングしてるのは何故だと思いますか?」
榊「……楽しい?」
そう言えばみんなの練習量は以前とは比べ物にならないほど跳ね上がり、しかしながら活気に満ちて楽しそうだ。
恵利華「絆は奇跡をも起こしますよ」
榊「そうか」
跡部「…監督、」
榊「何だ?」
跡部「今メンバーを変えることは、他のメンバーにも影響します。」
榊「そうか…」
跡部「はい」
恵利華「和恵、それくらいで手首ダルいって言ってちゃダメだよ。今日からリスト強化のメニュー増やさなきゃ」
和恵「居たの!?」
恵利華「聞いてたの。」
和恵「(地獄耳…)」
【山吹中学校】
壇「亜久津先輩~!僕とダブルス組むです!」
亜久津「ケッ…ダブルスは2組いるだろうが。俺は誰かと組むなんてかったりー」
壇「そんなぁ―…」
千石「あ~早く和恵ちゃんに会いたいな~」
壇「和恵ちゃんって誰ですか?」
千石「あぁ、壇くんは知らないね。氷帝にいる女の子でねすっっごく美人さんなんだ~!実際『氷帝の真珠』って呼ばれてるくらいだからね!」
壇「氷帝四天王の1人ですか!?千石先輩…諦めた方がいいと…」
千石「いーや!俺は諦めないよ!亜久津だって『氷帝の太陽』諦めてないみたいだからね!その子のお陰でテニス部戻ってきたしね~?」
亜久津「うるせぇ」
千石「いーや、それは事実だからねー」
亜久津「な!?……貴様…」
伴田「はい、ストップです。喧嘩の勝敗はテニスでつけてください。」
亜久津「上等じゃねーか!コートに出やがれ」
千石「悪いけど、負けないからね。」
壇「僕も入れてくださ~い!3人でしましょうよー」
「「無理でしょ/だろ」」
伴田「ほほほ…(作戦通りですね。)」