恵利華「あと、真由美」


真由美「何？」


恵利華「これ…あげる。」


真由美「…ABCオープン…男子決勝…！明後日の…」


恵利華「うん。貰ったんだけど、私は用事があっていけなくて」


真由美「恵利華…まさかこれで明日追ってくるな…と」


恵利華「私1人で行きたいの。」


和恵「良かったね！これでオッシーでも誘ってきたら？」


真由美「えっ…」


真由美の赤い顔をマジマジとみる恵利華。


宍戸「奈央、和恵」

奈央「なにー？」


鳳「明日の午後暇ですか？」

和恵「…たぶん暇よね？」


奈央「うん！試合見るくらいかな！」


宍戸「そか。明日どっかのテニスコートで打たないか？」


和恵「せっかく昼までなのにまた打「行く！」」


鳳「和恵さんは…来てくれないんですか？」


和恵「う…（大型犬長太郎……）い…行く…よ」

鳳「…やった！絶対ですよ？」


和恵「ははは…」





真由美「あ…あの侑士くん…明後日何か予定あるかな…？よよかったら一緒に…一緒に…っ」


和恵「（真由美ったら何やってんだか…）」


壁に向かって練習する真由美



恵利華「景吾くん」


跡部「なんだ？」


恵利華「明後日…練習休んでもいいかな？」


跡部「（試合見に行くのか…）わかった。…誰と行くんだ？」


恵利華「（誰と…？）1人の予定だけど……」


跡部「明後日部活休みにするか。」


恵利華「練習ばっかだし…いいかもね。」


跡部「おい忍足、明後日は練習休みにする。」


忍足「あ…あぁ。なんやえらい急やなぁ…」


和恵「オッシー」


忍足「なんや？」


あれと和恵が真由美の方を指差す


忍足「真由美ちゃん…？」


和恵「オッシーに用事だと思うんだけど」


忍足「……………」


和恵「…………？」


この沈黙何！？


和恵「オッシー…？なんかあった？」


忍足「いや、なんもあらへんよ」


和恵「……嘘だな！よし、うちが聞いてあげる！跡部ー、忍足体調悪いんだってー！保健室行ってくるね」


『ガシッ』


忍足の肩を持ちスタスタと歩いていく和恵


真由美「え！侑士くん体調悪いの！？」


真由美の手からチケットが落ちた。


恵利華「ち、違うと思うけど…」