和恵「奈央…」


ゲームセットウォンバイ　越前



宍戸「和恵！！ﾊｧ…ﾊｧ…」


和恵「宍戸！？チョタ！」


鳳「奈央先輩は―…」


和恵「あっち…」



奈央「ﾊｧ…ﾊｧ…」

宍戸「何やってんだよ！！」


奈央「うぁ！？亮？チョタ……なんで」


宍戸「なんで試合なんかしたんだ！？」


奈央「ご…ごめ……う…」


宍戸「！わりぃ……言い過ぎた…」


和恵「チョタ、こっちおいで」


鳳「…はい！！」


『タタタタタ……』




宍戸「で、なんで試合なんかしたんだ？」


奈央「始めは…挑発に乗って……」


宍戸「……」


奈央「ごめん。その後は…データ取ろうと思って…でも…」


宍戸「…どうした？」


奈央「ウチの知らない技がいっぱいで…」


宍戸「……」


奈央「変わって…リョーマが…強くなってて…」


成長速度が……速すぎる。
恐怖を覚えるほど


宍戸「…無理するな、帰るぞ」


『ポン』


奈央「…へ？帽子…」


宍戸「泣き顔…見られたくねーだろ？被っとけ」


奈央「あ…ありがと」


宍戸「お…おう」



和恵「…よかった。」

鳳「和恵さん…」


真由美｢（断られちゃった…）｣


いや、でもでも仕方ないよね！
全国大会まであと少しだし…

それに今日の練習メニュー渡したの私だし…


真由美｢（それにしても…）｣


空が青いなー…
綺麗な飛行機雲


「わっ！！！」


真由美「わぁ！？」


芥川「真由美ちゃんそんなところでどうしたの～？」


飛行機雲を芥川が遮った。


真由美「空をみてたの。綺麗な青色だなーと思ってね」


芥川「そだねー。あの曇美味しそうだねって前に和恵ちゃんと話してた」


真由美「ふふっ、和恵と芥川くんらしいね」


2人は何だか似てるよね。


真由美「よし！夢に向かって頑張らないと！芥川くん、ラリーしよう！」


芥川「負けないＣ～」


真由美「私もボレーなら負けないよっ」






跡部「はぁぁあ！！」

『パァァン』


樺地「ばぁあう！！」

『パァァン』


恵利華「……。（やっぱり…後半から樺地くんが押してきてる…）」


日吉「恵利華先輩」


恵利華「……。（景吾くんの氷の世界…コピーできないのかな…）」


日吉「恵利華先輩！」


恵利華「……。（破滅への輪舞曲はコピー出来たみたいね。…使う場を与えていないけど…）」


日吉「……。」


恵利華「なぁに？」


日吉「…聞こえてたんですね。…宍戸先輩と鳳が青学に向かいました。もうすぐ帰ってくると思いますが。」


恵利華「…え！？」


芥川「和恵ちゃんいないの寂Ｃ～」


向日「もう帰ってくると思うぜ！」


恵利華「そう…」


向日「（すごい真剣に観てるな…）」



「たーだいま！」

向日「お！」


和恵「あれ？なんで跡部と樺地試合？」


恵利華「………。」


樺地「ﾊｧ……ﾊｧ…ﾊｧ…」


真由美「終わった…みたい。」


ゲームセット　ウォンバイ跡部　7-5



跡部「ﾊｧ…ﾊｧ…（くっそ…体力が…）ﾊｧ」


樺地「跡部さん…」


跡部「あーん…？」


樺地「次は…ﾊｧ…氷の世界もコピーします。ﾊｧ…」


跡部「フッ…やってみろ。」



恵利華「……で、なんで宍戸くんと鳳くんが青学に？」


奈央「そ…それは…」


和恵「えっと…！！データよデータ」


真由美「和恵、言い訳が変だよ？」


鳳「正直に話した方がいいと思います…」


奈央「うぅ…えっとぉ―…」


恵利華「……で、挑発に乗った…と。」


奈央「はい…」


恵利華「…………」


奈央「（あー…グラウンド20周かな？30周…？）」


恵利華「まぁ、無事に帰ってきたんだし…」


奈央「…！」

和恵「え！？」


恵利華「私、今は部長じゃ…ないから」


真由美「恵利華……」


あ、そろそろ片付けをしようとみんなを促す恵利華に和恵は何言ってんのと呟いた。


和恵「恵利華はうちらの部長でしょ！どこにいたって変わらんよ」


恵利華「和恵……ありがとう」


跡部「フッ…」





To be continued...