44.見つめていた背中
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真由美「…………」
樺地が恵利華から貰った手紙を見て、部室を飛び出した。
私は気になったから後を追った。
真由美「樺地くんっ!」
樺地「…真由美…さん…」
真由美「どうしたの?手紙見せて…っ」
樺地「……。」
手渡された手紙を読む。
…………。
『普段景吾くんの後ろに居るのは勝手だけど、テニスもそれでいいの?』
…………。
樺地「俺は…跡部さんとは…」
真由美「試合したこと…ないの?」
向日「…真由美、樺地は跡部の技…何故かコピーしないんだ」
樺地「……。」
真由美「どうして?結果がわかってるから?勝てないって思―…!?」
向日「真由美?」
この手紙…
樺地「真由美さん…?」
真由美「私も……恵利華と…」
向日「………??」
この手紙……
私にもそう言ってる気がして…
真由美「私だって…強くなりたい。」
樺地「……!?」
恵利華に勝ちたい。
樺地「……俺…跡部さんと試合…したいです。」
向日「樺地!?」
樺地「…勝ちたいです。」
跡部「あーん?試合だと!?」
恵利華「…ふふっ。」
跡部「…何笑って…」
まさかこの展開になる事知ってたのか…!?
恵利華は…部長という仕事を制してやがる。
何をすれば
どうすれば
誰がどう成長するのかを、分かった上で…
…楽しもうとしている。
おもしれぇじゃねーか。
乗ってやるよ。
和恵「試合する!?」
奈央「だって…」
和恵「しかもシングルス…」
奈央「…うん。」
和恵「勝てるの?」
奈央「勝つ!!」
和恵「……(負けず嫌い)」
越前「試合の許可おりたよ。…やろうか。」
奈央「おう」
『タタタタタタ……』
和恵「(シングルス…か。)」
「では今から試合を始めます」
越前「…いくよ?」
奈央「こい!!」
『パァァン』
『パァァン』
和恵「……。」
菊丸「あれ?和恵ちゃん、どうしたの?」
和恵「…あ、菊丸…」
菊丸「あ―!!おチビのやついつの間にか奈央ちゃんと試合してる―!!」
不二「英二。」
菊丸「ずるいずるいー!!」
不二「英二!!」
菊丸「にゃ?……あ、…」
菊丸の目に写ったのは、複雑な表情でコートを見つめる和恵の姿。
菊丸「和恵ちゃん…」
和恵「え!?なに?」
不二「どうしたの?様子が変だよ?」
和恵「え…そんな事ないよ…?」
不二「…そう?」
和恵「うん。」
菊丸「……。」