05.Gather
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スポーツショップに着いた真由美達。
真由美「あ……あった!」
すでに籠には様々なテーピングやスプレー等が入っているが、真っ直ぐラケットに手を伸ばした。
忍足「お嬢さん、そのラケット……」
真由美「えへ、実はお揃いなの!」
嬉しそうにラケットを抱える真由美。
店内の人々の視線が集まった。
忍足「だから、俺のラケット借りたんか」
真由美「そう……」
照れくさそうな真由美に、タタタと軽快な足取りで近づく向日。
向日「真由美、日用品買わなくていいのかよ?」
テニス用品しかみていない真由美を心配していた。
真由美「え?ラケットって日用品じゃないの…?」
忍足「お嬢さん、ほんまにテニス好きなんやな」
真由美「うんっ!」
テニスの話になると、コロコロ変わる真由美の表情。
忍足は自分もラケットのガットをはって貰おうと、その場を離れた。
「ねぇ、キミ、テニス好きなの?」
「俺達もテニスするんだけどさ~」
「一緒にやらない?」
真由美「え……」
先程からジロジロみていた男3人組が、忍足がいなくなったのを見計らって真由美に話しかけた。
「いーじゃん、そこにテニスコートがあるんだ」
「行こうぜ!」
真由美「や……あの…」
あまりのしつこさに、口を挟む術がない真由美。
「……何しとるん?」
「お…お前今……いつの間に……!」
いきなり背後から現れた忍足。
忍足「自分らがさっきから、この子の事見とったん、お見通しやったしな」
「くっ……くそ!」
真由美「っ、」
忍足「お嬢さん、大丈夫か?」
忍足が優しく真由美の顔を覗き込んだ。
真由美「う……うん…ありがとう」
真由美が照れて下を向くと、忍足は少し微笑んで、ガットを変えに行った。
真由美が男子から解放された後、和恵は……
「キャー!あの子凄く綺麗……」
「え!?どこどこ…!本当だ…うわぁ…」
「女優さんかなぁ…」
ペットショップで大注目を浴びてる和恵。
和恵「こいつ可愛い~!」
しかし本人の耳には入っておらず、犬をみて飼いたいなぁと呟いていた。
鳳「すみませんが、お引き取り願います」
芥川「もう人混みは嫌だC~」
人混みにまみれ、ぐったりしている2人。
和恵「おーとり!この犬、可愛い」
鳳「そ…そうですね、和恵先輩、犬飼ってたんですか?」
和恵を取り巻く人混みにまみれても、和恵の相手をする鳳。
和恵「あー…レックス元気かな~」
おそらく和恵の飼っている犬の名前であろう、少し寂しそうに呟いた。
芥川「和恵ちゃ~んっ!」
和恵「え?……わぁ!」
バッと笑顔で犬を差し出した芥川。
和恵「うちも抱きたい!」
芥川から犬を受け取った和恵は、満面の笑みを浮かべていた。
鳳「和恵先輩……(これ以上人を増やさないで下さい)」
鳳の声は届くことなく、和恵はハシャぎ続けた。
和恵「そろそろ戻ろっか!」
一通り買い物を終えた和恵は、満足そうに出口に向かった。
芥川「あ!!みんないたC~」
どうやら和恵達が最後だったようで、ようやく全員が揃った。