真由美「でも回ってこないですよ。部長♪」


恵利華「部長に回るくらいなら私が2回試合でます。」


美並「（この子達は…）」


ゲーム白葉5-0


和恵「奈央、随分余裕じゃない？」


奈央「確かに…ちょっと変じゃけん…」


「ふふふ…良いのよこの試合は。」


「ターゲットは真由美さんなんですもの。」


和恵「え、どういう意味？」


「さあね。ふふふ…」


ゲームセット　ウォンバイ白葉学園


真由美「よし！」


奈央「真由美、あいつら…！……気をつけて」


今更告げるのももう真由美は試合モードになっていた。


和恵「……まぁ…真由美なら大丈夫でしょ？うちクールダウン行かなきゃ」


『タタタタタタ……』


奈央「じゃあウチも…」



「S3の選手試合を始めます。」


恵利華「美並ちゃん、あの人は…」


美並「……外国人…？あんな選手愛学にいたかしら…」


真由美「………。」


「I'm Sara。ヨ…ロシク♪」


真由美「Are you Aihagakuen student?」


サラ「……Today's…only」




真由美「…I see………come on」



ベンチから見守る美並部長と恵利華。

奈央と和恵は他の部員と合流し、D2の2人を探していた。


真由美「ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ、はぁあ！」


『パァァン』


サラ「はぁっ！」


『パァァン』


ゲーム、ｻﾗ・ﾃﾞｨｵﾝ4-1



美並「……真由美ちゃん…」


恵利華「世界ジュニアの選手がどうしてここに…」


この時真由美はまだ冷酷非情なテニスではなかった。


真由美「ﾊｧ…ﾊｧ…（前半左右に振られたせいで…体力が……）」


サラ「I'm sorry…」


真由美「Wh…y…?What…you
say "I'm sorry"?」


サラ「テカゲン…シナクテ？…ソレニ……カワイソウ」


真由美「どうして？…何が可哀想なの！？」


サラ「アナタ…タチノ…ｷｬﾌﾟﾃﾝ」


真由美「っ！？部長は可哀想なんかじゃない……」


サラ「What's?」


真由美「どっちが可哀想なのか…今から教えてあげる！はぁぁぁあ！！」


『バコーン』



サラ「っ！？」


『パァァン』


恵利華「真由美の…身体能力が上がった…」


『パァァン』


美並「ねぇ恵利華…」

恵利華「…はい…？」