42.白葉学園白書
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42.白葉学園白書
奈央「……あれ、まだ7時過ぎなのに…?」
和恵「早すぎない?」
部室の掃除をしようと早くきたマネージャー達。
言い出しっぺは真由美で、恵利華は真由美が行くなら自分は練習すると。
奈央は恵利華が行くならウチもと。
寝癖がついてる和恵は、ウチが行くからモチロン和恵も来るよねーと無理矢理引きずられて今に至る。
9時から部活の筈が、部室を開けたらレギュラー陣が勢揃いしていた。
日吉「随分はりきってますね」
和恵「勢揃いのあんた達に言われたくないね」
恵利華「今から部活開始する?」
向日「いいけど…」
体力持つかななんて言葉は口にしない。
プライドの問題だ。
和恵「恵利華!何言ってるの!体壊したら見も蓋もないし!」
プライドより自分が大事だ。
恵利華が作る練習メニューがいつもより2時間も多いなんて耐えられないよと和恵は言う。
恵利華「じゃあ…?」
首を傾げる恵利華。
日吉がガチャと音を立てて何かに蹴躓いた。恵利華のテニスバックだ。
そのなかに不思議なラケットを見つけた。
日吉「なんですか?このラケット…」
恵利華「あ!触らないでー!!」
ラケットバックごとそれを奪った。
恵利華の珍しい行動に視線が集まる。
忍足「ひ、姫さんどないしたん?」
恵利華「…………」
思わず下を向く恵利華
鳳「は、話したくなければ別に…」
鳳がフォローする。
和恵「そのラケットって…美並部長の…」
跡部「美並…」
跡部は聞いた事がある。
確か恵利華の幼馴染みで……今はいない。
奈央「全国優勝を成し遂げる。ウチらはそう約束した!!」
宍戸「な、奈央?」
真由美の目にはうっすらと涙がうかんでいる。
跡部「その話、詳しく聞かせろよ」
どかっとソファーに座る跡部はその話に興味が沸いた。
芥川「俺も俺もー!和恵ちゃん達の部活の話とか聞きたいCー」
芥川も珍しく起きていた。
忍足「俺も興味あるわ。聞きたい」
真由美「侑士くん…」
日吉「全国優勝したんですよね?」
和恵「まぁね」
宍戸「俺も興味あるぜ」
向日「俺も!」
すっかり聞く気のレギュラー陣はマネージャーを残し腰を落とした。
奈央「ウチらは話してもいいんじゃけど…」
和恵「恵利華と真由美が良ければ」
真由美「美並部長…」
恵利華「…………。」
一呼吸置いてストンとソファーに座った。
恵利華「話すわ。真由美もいい?」
真由美はコクりと頷き、恵利華の横に腰を落とした。
そして奈央と和恵もそれぞれ腰を落とす。
恵利華「どこから話せばいいかしら…」
レギュラー陣が真剣な眼差しを向ける中、恵利華は口を開いた。