41.北海道からの刺客
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
寿葉「オラ、怪しい者じゃねーよ!」
和恵「(充分怪しいし)」
じーっと寿葉を見る和恵
寿葉「そんな綺麗な顔で見られたらオラ…」
和恵「そんな気色悪い事言うな!………で、テニスコートに何の用?」
寿葉「んー、少し見学させてほしいんだ」
和恵「見学~?」
寿葉「優勝した氷帝の練習が見たくて」
和恵「………。」
和恵はしぶしぶテニスコートへと案内をするが…
寿葉「あれ~?今日はレギュラー陣は…」
和恵「(みんないない…?)」
テニスコートにレギュラー陣の姿はない
そこで和恵の携帯が鳴った。
和恵「(あ、そういうこと)ねぇ、寿葉ちゃん?」
寿葉「んだ?」
和恵「うち、特別に校内を案内してあげる」
和恵の笑顔に見とれた寿葉が思わず首を縦にふった。
奈央「上手くいったようじゃな。じゃあウチは…っと」
宍戸「(携帯を取り出して何を…)」
向日「奈央ー、大丈夫か?」
バタバタと向日が駆けつける。
奈央「あ、岳人ちょうどいいとこに」
奈央が携帯を取り出して向日に画面をみせた。
奈央「この子なんじゃけど…どうやら北海道の椿川学園のマネージャーみたいなんじゃが…」
宍戸「いつの間に調べたんだよ」
向日「情報早いな!」
奈央「どうやらウチらのデータを盗み見する気みたいじゃ!」
向日「マジかよ!」
宍戸「セコイ奴らだな」
奈央「じゃけぇ、今和恵に校内を回って適当に帰すように言ったから、もう大丈夫じゃ」
跡部「そういうことか」
奈央「跡部!」
跡部「お前らも中々頭が回るじゃねーか。まぁデータをとられたくらいで負ける俺様じゃないがな」
奈央「データを甘くみる奴はデータに泣くけぇ!!向こうも少しでも勝率を上げるために必勝なんよ」
宍戸「なるほどな」
跡部「練習再開だ。向日みんなを呼んでこい」
向日「俺かよ!」
寿葉「和恵ちゃんってメンコイなー、オラ芸能人と歩いてるみたいだべ!」
和恵「そりゃどうも」
さっきから校内を徘徊しているが、すれ違っては会釈をする生徒や悲鳴を上げる生徒もいて、寿葉は驚きを隠せない。
寿葉「和恵ちゃんはこの学校のアイドルだべさ~」
和恵「アイドル?なんか…跡部みたいで嫌だ」
寿葉「跡部様!…和恵ちゃん、跡部様はどこにいるだ?」
和恵「……。(この子、跡部狙い?)あのさ、跡部は残念だけど…」
言いかけた目の前にはその本人が。
寿葉はスタスタと駆け寄った。
和恵「(あーあ。)」
寿葉「跡部様ー!」
跡部「誰だ、テメェ」
跡部は明らかに怪訝な表情を浮かべている。
寿葉「オラ、跡部様にお弁当作ってきたんだ」
ニコニコとお弁当を差し出す寿葉と正反対の顔をしているキング跡部。
和恵「(ウチ知らね)」
和恵はそっぽを向いている。
跡部「行くぞ、和恵」
和恵「あー…うん(無視…ね)」
少し気まずそうに歩きだした。
和恵「寿葉ちゃん、またね」
跡部「ジローはどこ行った?」
和恵「……部室で寝てるはず」
跡部「そう「跡部様!」……。」
バッと目の前に立ちはだかる寿葉。
跡部「テメェ、邪魔だ。とっとと失せろ」
和恵「跡部、女の子にそんな口の聞き方は…(可哀想)」
言っても無断だが言わずにはいられない。
寿葉は涙目になっていた。
寿葉「彼女がいるって本当!?」
跡部「………。」
和恵「(うわー…)」