41.北海道からの刺客
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奈央「そのコースが打ちたかったら、手首のスナップを左寄りに使って……」
「こう…ですか?」
奈央は今、女子テニス部でコーチをしていた。
「奈央さんってかっこいいよね!」
「私もみてほしいなー」
キャーキャーと女子から黄色い歓声が上がっている。
「あの…」
奈央「あ、ナヲミ!前の試合よかったね」
鳥取「ありがとうございます」
鳥取は女子テニス部の2年エースで樺地と幼馴染みだ。
鳥取「奈央さんのお力添えのおかげです」
奈央「ウチはアドバイスしただけじゃけ」
鳥取は奈央の事を尊敬していた。
鳥取「奈央さん、男子テニス部に戻らなくても大丈夫ですか?」
奈央「あー…マネージャーは1人いりゃ充分じゃ」
宍戸「確かにな。だが練習相手が足りねぇ…よっ」
奈央「痛っ!」
後ろからコツンと頭を叩かれて振り返った奈央
黄色い声が悲鳴に変わった。
そろそろ戻ってこいと言わんばかりの宍戸に、奈央は目を細める。
奈央「ウチがいなくてそんなに寂しかったんじゃな」
宍戸「真顔で言うなよ!それより、和恵は?」
奈央「いつものサボりじゃろ。じゃが
!ウチのデータをもってすれば和恵の居場所も容易……」
携帯がなり、奈央は目を開いた。
奈央「亮、練習は後じゃ」
不思議そうに宍戸は訊ねた。
宍戸「奈央、どこ行くんだよ?」
奈央「侵入者じゃ」
宍戸「侵入者~!?」
真由美「もう、みんなどこに行ったの!」
忍足「まぁまぁ、天ちゃん落ち着いて」
4人の中で唯一マネージャー業をこなしている真由美。
鳳「恵利華さんはいつの間にか練習に混ざってますもんね」
日吉「跡部さんの相手ができるのは恵利華さんか忍足さんだけだしな。」
汗を拭いながら2人の打ち合いを見守る部員達
跡部「恵利華、あと1ゲームいくぜ?」
恵利華「ええ」
真由美「え、まだ試合するの?ちょっと待ってー」
パタパタと試合を止めに入る真由美に忍足は苦笑いでその様子をみていた。
鳳「真由美さんも大変ですね」
ガヤガヤと跡部と真由美が揉めていて、忍足が止めに入った。
跡部「邪魔するんじゃねーよ」
真由美「試合しすぎだから!ちょっとペースを落としてっ」
忍足「まぁまぁまぁまぁ」
恵利華「…………。」
恵利華の事になると黙っていない真由美は、2人のハイペースに物申した。
鳳「大変です!これをみてください!」
鳳の慌てように言い合いが休戦になった。
跡部「あーん?なんだ、鳳」
真由美「?」
鳳「奈央さんから連絡がきたんですが…」
携帯の画面を除き込む4人
忍足「『侵入者来る、和恵と連携して捜索中』って、どういう事や?」
恵利華「侵入者…?」
真由美「変な人かな…?」
少し不安になってきた2人。
忍足「2人とも、側から離れるんやないで」
真由美「侑士くん…」
跡部「俺様が蹴散らしてやる」
恵利華「奈央と和恵は大丈夫かな…?」
鳳「あ、あの2人なら大丈夫です」
2人の強さを知っている鳳がすかさず答えた。
向日「いや、心配だろ!俺、みてくる」
日吉「(比嘉中のロッジ蹴り飛ばしてたの、みてないのか…)」
どうやら向日はみていないらしい。
真由美「うーん、部室に行かない?落ち着かないし…」
こうしてレギュラーは部室に待機することにした。