41.北海道からの刺客
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
合宿を終えたばかりの氷帝テニス部だったが、まだまだ夏休み。
全国制覇に向けてより一層練習に励む一同。
41.北海道からの刺客
和恵「今日も暑いね」
芥川「こう暑くちゃ昼寝もできないC~!」
空を仰ぐ2人。
夏休みなのもあっていつもよりギャラリーは少ないものの、こう暑くてはせっかくの静けさもまるで意味がなかった。
「あの、和恵さん…」
和恵「うち、サボっていて忙しいんだー」
芥川「和恵ちゃん…」
テニスコート近くの木陰で休む2人だが、さっきからこの調子で何人かに声をかけられている。
このギャラリーはむしろマネージャー目当てが大半であった。
芥川「和恵ちゃん、今日告白されたの何人目?」
和恵「いちいち数えてないからわからん」
芥川「う~ん…いつもより多くない?」
和恵「え、そうなの?」
自分のことなのに全く興味のない和恵に、芥川はまぁいっかと再び横になった。
芥川「和恵ちゃんってどんな人がタイプなの?」
和恵「え…」
まさか芥川からそんな話題をふられるなんて思ってもみなかったので、和恵はフリーズした。
その時、和恵の携帯が鳴る。
和恵「(ブン太だ…)」
芥川「丸井くんがさ~!」
和恵「うぇっ!?」
思わず出た丸井の名前に声を出してびっくりした。
芥川「もしかして、丸井くんがタイプとか!?」
和恵「えええ!なんで!?」
携帯を閉じた和恵を覗き込む芥川。
芥川「丸井くんってかっこいいもんねー!うんうんっ」
視線に耐えれなくなった和恵が体を反らす。
和恵「(ジローの視線って異様に真っ直ぐだからそらしちゃうんだよね)……ん?」
視線をそらした先に見知らぬ女の子
「なまらメンコイ女の子だね~!」
和恵「あんた…誰?」
軽快な足取りで和恵に近寄ってきた。
芥川も不思議そうに見つめている。
「オイラ寿葉って言うんだ。男子テニスコートってどーいくんだ?」
和恵「(男子テニスコート…?)」
見知らぬ制服に怪訝な表情を浮かべる和恵。
携帯を開き、視線は女の子をみる。
和恵「男子テニスコートに何の用?」