39.合同合宿15~さらば合同合宿
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真由美は恵利華と跡部のやり取りを微笑ましくみていた。
真由美「(まさか恵利華が料理したいなんて…びっくりよね)」
島を見つめると、さっきまでみんなと練習してたのがもう懐かしい。
忍足「いろいろあったな…合宿」
少し驚いて忍足をみた。
真由美「侑士くんでもおセンチになるんだね」
実際、忍足はテニス以外でも色々あった。
真由美はふと思い返して俯いた。
真由美「あ、ごめんね」
忍足「何暗い顔してるん?」
真由美「だって…」
色々あったし…と気まずそうに視線を反らした。
忍足「良い思い出だけ持って帰るわ」
真由美は顔を上げて忍足をみた。
予想に反して忍足は笑っていた。
真由美「洋館…びっくりしたよね」
忍足「良い思い出やな」
真由美「あ、持ち帰ってくれるんだ」
当たり前やんと忍足が微笑んだ。
その笑顔に見惚れる真由美
奈央「あのー、ウチいるんじゃけど」
真由美「わあ!?……あれ、恵利華と和恵は?」
奈央「恵利華は跡部と船内に入ったし、和恵は平古場凛達が連れていった。」
真由美「あ…そう」
少し照れ臭そうに真由美が下を向いた。
宍戸「奈央、もう動くってよ、中に……うわぁ!」
奈央はあろうことか宍戸に抱きついた。
奈央「亮ー!ウチらも見せつけようぜー!」
宍戸「ば!?な、何がだよっ!」
慌てふためく宍戸に奈央は今までの事を話した。
奈央「ウチらじゃって、ゾンビが襲ってきた時は亮が男らしく守ってくれて…」
忍足「ほう、宍戸がかいな」
耳まで真っ赤になってる宍戸が奈央を制止した。
宍戸「ほら、行くぜ!」
奈央「照れんでいいのにっ」
宍戸「うるせぇな!」
ズリズリと奈央を船内に引っ張る宍戸
忍足「あの2人はどうなってるんや」
真由美「ふふっ、さあ?」
そして船はゆっくりと動き出した。
真由美「ところで侑士くん、迎えにきてくれたの?」
忍足「まぁそんな所やねんけど…」
跡部が最後だから他校の連中が何しでかすかわからねぇ。と出発する前に言っていたらしい。
忍足「姫さんが携帯の番号聞かれてたのが気にくわんかったんちゃうか」
近寄りがたいって言っていたのに、最後だと思うと一斉に話しかけてきた。
真由美「それで迎えにきてくれたの?真由美は大丈夫なのに…」
忍足「(この子、全然自覚あらへんな)」
真由美「島が見えなくなっていくね」
忍足「せやな、ええ島やった……ん?」
忍足は何かに気が付いた。
忍足「全国優勝…?」
真由美「え…きゃぁぁああ」
浜辺の文字がしっかり残っていた。
今までにない真由美の焦り具合に忍足は吹き出して笑った。
忍足「俺、視力ええねん」
真由美「(知ってるけど、でもー!あれは恥ずかしすぎる…!)」
忍足「ん?天ちゃんのところに…」
真由美「やー!!ダメだって(桃尻がぁぁあ!)」
忍足「(髪の毛にワカメ乗ってるの黙っといたろ)」
真由美が投げ飛ばしたワカメがまた戻ってきてたらしい。
それを知らない真由美は必死に隠していた。