真田「ほう、それがlineというものか。赤也達はこれで連絡をとっているのか」


恵利華「これで真田くんの設定できたよ」


真田「すまないな」


幸村「恵利華、俺達もlineで連絡をとらない？ID教えてよ」


恵利華「えぇ、じゃあ入力するね」


携帯で盛り上がる3人。


恵利華「（どれくらい時間を稼げばいいんだろう…）」


木手「恵利華さん、俺もいいですか？」


恵利華「あ、うん」


樺地「恵利華さん、荷物積めました」


恵利華「ありがとう、樺地くん」










丸井「くっそー腹へったぜ…」


桑原「腹減ってると船酔いしやすくなるって言うよな」


ロッジの前で荷物を準備している2人は作業が進まないようだ。


和恵「ブン太、ついでにジャッカル」


ひょこっとロッジに現れた和恵についでかよとつっこむ桑原。丸井は和恵の手に持っているものに注目した。


丸井「その魚、くれんの？」


和恵「うん」


丸井の目が輝いた。
幸村と真田に見つかる事を心配する桑原。


和恵「大丈夫、恵利華が足止めしてるから！」


桑原「それなら心配ないか」


丸井「マジ旨い！さんきゅーな！和恵っ」


和恵「いーって！ほんとはホテルとかでバイキングとかお腹いっぱい食べたいんだけど仕方ないよね～」


丸井「……和恵ってバイキングとか行くの？」


和恵「う…うん？（どーしたの、ブン太）」



キラキラ輝く丸井の目


丸井「マジで！？じゃあ一緒に行こうぜ！」


和恵「い、いーけど？」


そんなにバイキングが好きなのかと思う和恵
反対にジャッカルの顔は曇っていた。


桑原「（あいつ食いすぎるから一緒に行くと恥ずかしいんだよな…和恵に言うか…？）」


嬉しそうな丸井と心配そうに桑原をみる和恵


桑原「俺も一緒に…」


丸井「……嫌だ」


桑原の考えは一蹴された。


和恵「？じゃあうち、準備があるから」


桑原「マジでサンキューな、和恵」


照れてヒラヒラと手を降る和恵の姿を丸井はずっと見つめていた。





跡部「荷物積めたか？」


和恵「うん！」


手塚「忘れ物はないか？」


「「はーい」」



奈央「あっという間じゃったなー」


真由美「そうだねー…って和恵！？どうしたの？」


和恵「目にごみが…」


恵利華「ふふっ、楽しかったね」


4人並んでデッキから島を見つめた。


そして合宿の始まりを思い返していた。
つぐみや彩香に出会い、嵐に巻き込まれて…


和恵「べーさん、凄い体力だったねー」


真由美「（あの出来事で、恵利華の跡部をみる目が少し変わったように思えたけど…）」


跡部「俺様がなんだって？」


和恵「べーさん、カッパになれるよ」


眉間にシワを寄せる跡部


跡部「今からティータイムにしようと思ったが、和恵はいらないようだな」


和恵「ちょ！」


必死に謝る和恵に3人は笑っていた。


恵利華「……もう船出るね」


跡部「あぁ。寂しくなったらいつでも来れる」


恵利華「うん」