39.合同合宿15~さらば合同合宿
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桑原「(和恵がどんなテニスをするかと思えば、まさかブン太と瓜二つの型だったのかよ)」
仁王とダブルスを組んでいた時に何回か練習に交じっていたが、和恵はボレーもストロークもこなしていた。
忍足「(せやけど暑いわ。まぁ和恵ちゃんが案外拾ってくれてるお陰でそないシンドない気がするけどな)」
和恵「…………。」
丸井「(珍しくジャッカル息上がってんな)」
佐伯「さっきからジャッカル君と和恵ちゃんの打ち合いが目立つね」
不二「そうだね。」
試合カウントは共に4ー4
切原「まだ試合中盤なのに、ジャッカル先輩の汗凄いっスね」
柳「それだけ体力が消耗しているんだろう」
前衛の和恵に比べて、桑原はコート全体を走っている。
奈央「なんか…和恵の戦い方変じゃな」
ダブルスのパートナーである奈央は和恵の戦い方に違和感を感じていた。
宍戸「調子でも悪いのか?」
鳳「そうなんですか?」
奈央は顔をしかめていた。
違和感はあるものの、原因がわからない。
丸井「おい、ジャッカル、大丈夫かよぃ」
桑原「和恵のやつ、どんな体力してんだよ……」
丸井「…………。」
忍足「和恵ちゃん、さすがやな。」
和恵「は?なにが?」
忍足「いや、なんでもあらへん」
底知れぬ体力を誉めたつもりが、本人はあまりわかっていなかった。
和恵「ジャッカルの肺、3つくらい潰れたかな?」
忍足「潰れたんちゃう?」
あないに狙い撃ちしたらなと忍足。
忍足「なんや、次は丸井の肺でも狙うんか?」
和恵「え……」
固まる和恵
和恵「(そうだ、ブン太…敵だった…)」
丸井「(和恵は今敵なんだよな…)」
お互いに相手をみれば目が合い、反らす始末。
忍足「(まさか…)」
何かに気がついた忍足は頭を抱えた。
真由美「え、恵利華が魚焼いてる…!」
恵利華「どうぞ?」
珍しげにみると、恵利華は魚を差し出した。
樺地が恵利華の釣ったマグロをさばいている。
恵利華「真由美、向日くんはどう?」
真由美「問題ないと思うよ。ところでこの魚はどうやっていただくのかな?」
恵利華「うーん?」
幸村が不思議そうに2人をみていた。
手塚「そこの串に差して食べればいい」
真由美「いただきます」
恵利華「いただきます」
美味しい!と喜ぶ2人に安堵の表情を浮かべる幸村。
幸村「2人はあんまりこういうの食べたことないんだね」
恵利華「あ……うん」
答えにくそうに恵利華が答えた。
真由美「でも美味しいね!」
樺地「マグロもどうぞ」
真由美「豪勢!」
桃城「いい匂いだな~」
越前「そうっスね」
真由美「あ、みんなどうぞ」
試合の終わったメンバーが集まり始めた。
千石「え!このマグロ、恵利華ちゃんが釣ったの?やるねー」
恵利華「景吾くんと幸村くんが手伝ってくれたの」
跡部「俺は吹っ飛ばされたがな」
恵利華「け、景吾くんっ!」
慌てて跡部を制止するも、時すでに遅しである。
恵利華「ち、違うの!勢い余って…!」
千石「す、凄いね恵利華ちゃん」
恵利華「うっ…」
恵利華はスタスタと樺地の横に行った。
千石「ありゃ、スネちゃったかな~」
跡部「くくっ、恵利華悪かっ……」
跡部が腰を上げたが、すでに何名かに慰められていた。
千石「跡部くんも大変だな~」
真由美「あ、裕太くんも魚どーぞ」
柳沢「俺もいただくだーね」
赤澤「跡部達が釣ったんだって?凄いな」
越前「真由美さん、俺もう1つ食べていい?」
いつの間にか焼くのを手伝っている真由美が越前に魚を手渡した。
越前「ありがと」