38.合同合宿14~凍てつく者の熱き思い
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恵利華「きゃぁああ!」
恵利華は釣竿を持って震えていた。
恵利華「む…虫がっ…」
釣竿につける餌をみて青ざめていた。
跡部「釣りはした事ねぇのか?」
恵利華の釣竿に餌をつける跡部
恵利華「釣りは好きなんだけど…」
餌と釣った魚が…と恵利華。
この釣竿は、榊に釣りが好きだと話をしていたら貸してくれたものだった。
恵利華「よく海外にも釣りに行ってね……あ、弟とも!」
跡部「弟…」
恵利華「うん、可愛いよ弟」
思えば恵利華とはテニスの話や部活の話が主で、こういった話は珍しかった。
跡部「なぁ恵利華、帰ったらフライフィッシングしようぜ。俺様の船で」
何を隠そう跡部の趣味もフライフィッシング。
恵利華も釣りが好きなんて意外だったと同時に跡部の口元は緩んでいた。
恵利華「あ、うん。」
あまりにも跡部が自然に誘うので二つ返事をした。……あ、と間抜けな声を上げた恵利華は2人で……いや、樺地くんはいるだろうけどと頭の中がぐるぐる回る
そしていつの間にか餌はついているが、跡部は竿を離さない。
跡部「幸村と出掛けるのか?」
恵利華「え…なんで知って…」
跡部「………。」
恵利華「………」
跡部の真剣な表情に思わず視線を反らした恵利華
「恵利華ーここにいたのか」
恵利華「幸村くん…!」
ほっとした表情の恵利華に、表情が曇った跡部。
幸村「釣り…?楽しそうだね。俺も混ざっていいかな?跡部」
跡部「…好きにしろ」
恵利華「あ、私、竿もうひとつ借りてくるね」
タタタとその場を去る恵利華
幸村「これで借りはなしだね」
跡部「なんの話だ」
幸村「病院で邪魔をしただろ?」
跡部「病院…?」
入院をしていた時、幸村は恵利華の見舞いを楽しみにしていた。
しかし幸村が思いきって誘ったにも関わらず、恵利華は跡部を誘って見舞いに来たのだ。
跡部「あれは恵利華が!って、そんな事根にもってやがったのか……」
幸村「手遅れになる前にデートに誘えてよかったよ」
本当はあの時誘う予定だったんだと幸村が話した。
幸村「まだ付き合ってないと聞いて安心したよ」
跡部「テメェ、恵利華はな……」
恵利華「私がどうかした?」
はい、釣竿と幸村に手渡した。
幸村「ありがとう、恵利華。なんでもないよ。さぁ釣ろう」
恵利華「うん」
跡部「…………。」
To be contened...
2015.07.30