奈央「木更津兄弟…力をつけるもまだ兄の方が優勢…。じゃが、淳のルドルフ行きは正解か」


観月「そう言って頂けると報われますね」


ダブルスの試合観戦をして、何やらブツブツと呟く奈央。


亜久津「おい、肩まだ治ってねぇのか」


ダブルス棄権で気になった亜久津


##NAME3#「和恵が気にしすぎなんじゃって…」


宍戸「そうでもねーだろ」


奈央「亮！」


あれ、試合は？と奈央


宍戸「終わったぜ」


対戦表をみると、赤澤・柳沢ペアが棄権と書かれていた。
鳳のスカッドサーブが柳沢に直撃したのである。


鳳「わざとじゃないんですよ。柳沢さんボーっとしていて…」


宍戸「アイツ、恵利華に見とれてやがったからな、試合中に」


奈央「それは無理もない「無理もありませんね」……え？」


振り返るとそこには木手の姿が。


木手「あの麗しき恵利華さんに試合をみて頂けるなんてまるで天にも上る気分ですね。実に跡部クンには勿体無い」


日吉「…だからって、試合中に鼻血を出して倒れるのはやめてもらっていいですか？」


日吉は昨日の試合を根に持っていた。


木手「貴方はなぜ平然としているのですか。信じられませんよ全く…。」


日吉「俺だって平然としているわけじゃ…！」


「「えっ」」


日吉「あ…いや…」


失礼致しますと立ち去ろうとした日吉に木手が肩に手を置いた。


木手「まぁまぁ日吉クン、君も恵利華さんの魅力がわかっているようだ」


その素早い動きに、日吉は少し警戒した。


日吉「（早いな）」


木手「さぁ、存分に恵利華さんについて語り合おうではありません」

日吉「なっ…！」


ガシッと肩を組む木手に思わず古武術でかわした日吉


木手「ほう…貴方、いい動きしますね」


日吉「俺、もう行くんで」


去っていく日吉に奈央が残念そうにあーあと言った。


奈央「ウチも恵利華談義まじりたかった！」


あ、そっちに行くならと奈央が日吉に何かを手渡した。


亜久津「けっ（なんでコイツの周りにはこんかに人が集まるんだ）」


柳「それはだな、亜久津」

乾「奈央が魅力的だからだ」


奈央「柳！乾！」

亜久津「（コイツらどこから…！）」


奈央「あれ、2人もデータ収集？」


乾「あぁ、次の試合は随分興味深いからな」


奈央「なるほどねー」


次の試合、忍足と和恵という異色ペアと、王者立海の試合だ。


宍戸「俺らも見ていくか」

鳳「はい」


奈央「（和恵、大丈夫かな…）」


宍戸「奈央、その…」

奈央「え？」


宍戸「気にすんじゃねーよ、忍足と和恵なら大丈夫だって！」


奈央「亮…」


2人の会話を微笑ましく見守る鳳。


鳳「（奈央さんも見張ってないと…！）」


奈央「ん？長太郎？」


鳳「あぁ、いえ！何でもありませんよ？」


奈央「いや、ウチが聞いとるんじゃけど…」


何か変だと鳳をみる奈央


和恵「奈央はまた無茶したら困るしね～！」


UPを終えた和恵が戻ってきた。


忍足「無茶？奈央ちゃんが？」