38.合同合宿14~凍てつく者の熱き思い
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幸村「随分ご機嫌だね、仁王」
仁王「わかるか、お前さん」
柳「なるほど、夏の余興といったところか」
仁王「するどいな参謀は」
切原「なんなんすか!教えてくださいよ~仁王先輩~!」
仁王「仕方ないのう……ほれ」
切原「………このダブルスの試合がどうしたんスか?」
仁王「出るんじゃ、和恵と」
切原「えー!?」
丸井「なんでまたお前なんだよ!」
桑原「いや、ブン太、和恵は俺のようにはいかないぜ」
切原「そうっスね」
仁王「誘ったのは和恵の方じゃ♪」
柳生「あなたはまた大事な事を私に…」
仁王「すまんすまん、さっき決まったんじゃ」
丸井「さっきって「ブン太」」
タタタと和恵がやってきた。
和恵「試合、宜しく!」
丸井「試合…?」
なんの事かわからない様子の丸井。
忍足「お嬢さん、あっちで作戦会議しよか」
丸井「作戦会議…?」
わけのわからないブン太に、ジャッカルが今日の対戦相手の組合せ表をみた。
恵利華「和恵ちゃん、本部も修正完了したよ」
和恵「おー、さんきゅ!…あ、恵利華、榊先生が呼んでた。」
恵利華「…わかった」
忍足「跡部も姫さんもよう働くなぁ。」
丸井「何!?忍足と和恵がダブルス!?」
ジャッカルがブン太に耳打ちしたようだ。
桑原「なんでまた…」
和恵「はぁ!?フォーメーション!?そんなのいらん!あんたがうちに合わせろ!」
忍足「丸聞こえやし別にええけど…」
桑原「(忍足も苦労してるんだな)」
親近感を持ち、忍足の肩に腕をのせたジャッカルにいつもよりも明らかにガムを噛むペースが早いブン太だった。
跡部「手塚、そっちの状況はどうだ?」
手塚「特に問題はない」
跡部「そうか」
ともにリーダーとして奮闘してきた2人はここでも試合を仕切っていた。
恵利華「あの、景吾くん…」
そこへ少し遠慮がちに恵利華が話しかけた。
跡部「どうした?何かあったか?」
恵利華「え、えーっと私、榊先生に昼食を頼まれたんだけどね…」
恵利華は料理ができない。
と言うより今までやる必要もなかった。
それは跡部も知っていた。
跡部「(なぜ榊監督は恵利華に…?)わかった。樺地を連れていけ。俺も後で合流する」
手塚「恵利華、その手に持ってるものは…」
恵利華「あ、うん…。釣ってこいって榊先生がこれを」
恵利華は釣竿を出した。
なぜか3本ある。
跡部「…なるほどな。行くぜ手塚」
手塚「榊監督も妙な計らいをするんだな」
恵利華「ところで私、釣った魚触れないんだけど…」
跡部「んだよそれ」
跡部は鼻で笑った。
そして手塚は…
手塚「先に行ってくれ、後で合流する」
少し浮かれていた。
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真由美「海に到着ー♪」
向日「お、おうで俺は何を…」
真由美はハイとがま口財布を手渡した。
真由美「500メートルほど先に自販機があるんだけど…」
向日「ねーよ!」
確かにこんな無人島に自販機があるはずもない。
真由美「あ、榊監督に設置してもらったんだけど…」
向日「お前ら…」
真由美「ドリンク買ってきて♪全員分」
向日「はぁー!?」
真由美「しかもあの自販機、一つずつしかでないから。この機械にジュース置くまでは」
向日「………。」
どこに金使ってるんだよとツッコミを入れようかと思ったが、やめた。
真由美「では、よーいスタート♪」