38.合同合宿14~凍てつく者の熱き思い
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仁王「ダブルス棄権したんじゃって?」
和恵「うち、棄権してばっかだねー!」
思ったより肌寒く、和恵は少し震えると、仁王がすかさず上着を差し出した。
和恵「…ありがとー」
ぶかぶかの立海ジャージに袖を通す和恵。
和恵「なんかさ、立海って貫禄あるよねっ!」
特にジャージもだけど!と和恵。
仁王「だてに16連勝しとらんよ」
和恵「じゅ…!」
言葉に詰まる和恵。
和恵「でも!全国制覇するのは氷帝だから」
吹っ切れたように話す和恵に、珍しく仁王が笑った。
仁王「決勝の日……お前さん、俺の事応援してくれたじゃろ?」
和恵「………。」
それは関東決勝戦。
仁王とダブルスを組んでいた和恵は
和恵「パートナーとして……うん」
仁王には言葉に出来ないほど感謝をしていた。
和恵「うち、ダブルス組む人もいなくて………雅治が組んでくれて。それに試合の日だって、守ってくれたよね」
この感謝を仁王に伝えたかった。
和恵「あー、あのさっ!また……」
仁王「?」
和恵「うちとダブルス組んでくれるかな?」
仁王は髪の毛をかきながら下を向いた。
仁王「せっかくお前さんのヅラも用意したしな」
和恵「え?そこー?」
力が抜けた和恵。
仁王「話って言うのは」
和恵「?」
仁王「パートナーとしてなら、お互い最高じゃろ?」
和恵「そ…そうだね!うん!最高!!」
仁王「最もお前さんは最初っからそのつもりだった。」
和恵「うぐっ、そうだね…」
罰が悪そうに目を反らす和恵。
和恵「あー!!!そうだ、仁王!これ、出てみない?」
仁王「混合ダブルス大会…?」
和恵「そー!オッシーから貰ったんだけど、全国前で忙しいかもだけどっ、一般の人も出るし、いい練習になるんじゃないかと!「和恵ちゃん?」あ、恵利華と手塚……!」
何か思い付いたように2人に駆け出す和恵
和恵「ねー、恵利華。今から試合しない?4人で」
恵利華「??」