38.合同合宿14~凍てつく者の熱き思い
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和恵「(今日で最後か…)」
みんなより早起きした和恵がフラフラと外に出た。
恵利華「和恵ちゃん…?」
38.合同合宿14~凍てつく者の熱き思い
山の朝は空気がとても澄んでいて、照りつける太陽に目を細めるものの、少しひんやりとしていた。
「和恵さん、少しお話よろしいですか?」
和恵「やぎゅ…」
和恵はこの空気、日差しに慣れていたが思わず目を細めた。
和恵「うちは騙せんよ」
仁王、と続けてこう言った。
仁王「さすがじゃき」
和恵は仁王と同じ、少し困った顔をしていた。
仁王「少し歩かんか?」
和恵「いいけど……」
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恵利華「あら」
早朝のテニスコートにひとつの影
恵利華「ご一緒してもよろしいかしら?手塚くん」
手塚「あぁ」
いつも一番乗りの恵利華にとっては珍しい光景だった。
恵利華「手塚くんも毎日朝練を?」
手塚「まぁな」
黙々と素振りをする手塚に座って目を閉じる恵利華
手塚「……」
恵利華「……」
それぞれのペースで練習が始まったが、手塚は手を止めて恵利華をみた。
手塚「少し俺と打たないか?」
恵利華「あ、もちろん」
お互いに軽く打つだけじゃすまないだろうなと予感していた。
奈央「むにゃ……」
続いて奈央が起きた。
切原「今日で合宿も終わりっスねー」
桑原「何干渉に浸ってるんだ、柄じゃねーだろ」
切原「いやぁ、和恵さんの綺麗な顔を眺められるのも今日で一旦見納めっスからね~」
桑原「なるほどな。」
切原「恵利華さんと試合もしたいけど……あ、ジャッカル先輩はいいんスか?真由美さ…!」
急いで切原の口をふさぐジャッカル
切原「心配しなくても、こんな朝早くから練習してるのはウチくらいなもんでしょ……あれは、仁王先輩と和恵さん…!」
こんなとこで素振りをしている場所じゃない!と切原。
ジャッカルが静止するも、スルリと抜け出した。
丸井「待てよ、赤也」
切原「丸井先輩が止めるなんて意外っスね……いいんスか?」
ジャッカルも驚いてブン太をみた。
丸井「……なんか話でもあるんだろぃ。仁王が朝練でてるなんてよ」
切原「そ、そうっスね…」
桑原「だな。にしてもブン太、大人になった…」
言葉の途中、ラケットを強く握りしめるブン太の姿をみた。
丸井「(最後だ…これが…)」
切原「…大人への道のりは長いっスね」
桑原「だな」
コラーと真田の怒声がとんだ。
切原「仁王先輩が羨ましいっス。色んな意味で」
真田「赤也ー!!」
切原「ひぃ!」