37.合同合宿13~最後の夜
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木手「はぁ…はぁ…まだやりますか?」
真っ暗なコートですでにボールは見えない。
木手「無駄ですよ、『妖精の極み』状態以外であの速さを手にする事。ましてや一朝一夕で『縮地法』を身に付けよう等…」
真由美はラケットを強く握った。
真由美「無駄な事なんて何もないよ」
木手「………いいでしょう。和恵クンの頼みなら仕方ない。行きますよ?」
真由美「うん」
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奈央「だりゃぁあー!」
佐伯「わっ!」
葵「な、奈央さん凄いですね」
天根「今のは読めなかった…」
強烈なスパイクに一同が唖然としていた。
宍戸「(マジ味方で良かったぜ…)」
黒羽「しかし、さすがにもうボールは見えないな」
樹「確かにこれ以上続けると危ないのね~」
奈央「ま、仕方ないか~(でもせっかく水着着たしなぁ)」
どこか物足りなさそうな奈央。
宍戸「奈央、そろそろ合宿場に…って、なんだよその目は」
子犬みたいな奈央の目に、思わず目をそらした宍戸。
奈央「亮…」
次の瞬間、奈央は宍戸の手を引き海に飛び込んだ。
宍戸「奈央っ!」
奈央「アハハハハ!びしょびしょ~!」
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和恵「はい、水ね」
「「和恵さん、ありがとうございます」」
和恵「……って、なんでみんな練習してんの?」
青学、山吹、ルドルフ、不動峰、一部の氷帝メンバーが必死に練習をしていた。
芥川「あ、和恵ちゃーん!」
和恵「……ぷっ、ジロー、汗だく 」
芥川「和恵ちゃんもだC~」
和恵「………あー…ね」
1人1人に水を配る和恵の額にも汗。
鳳「あれ、跡部部長は知らないですか?」
日吉「真由美さんは…?」
和恵「知らなーい♪」
鳳「和恵さん、随分楽しそうですね」
向日「きっとろくな事考えてねーぜ」
鼻歌まで飛び交う和恵に嫌な予感がする2人。
日吉「あ、跡部部長…」
和恵「え!?」
不機嫌そうな跡部に何となく近付きにくい一同。
和恵「あ、あれ?もしかして…フラれた?」
せっかく恵利華と2人っきりにしてあげたのに。と和恵。
跡部「俺様がのぼせた女にどうこうするわけねぇだろ」
和恵「…にしても30分ほど何してたの?」
跡部「…想像に任せる」
和恵「ふーん。うちがいなかったら真田に恵利華の裸をみられていたかもしれないのにぃ~」
「「えっ!?」」
跡部「……和恵」
和恵「べー」
平古場「和恵、腹へったさー」
和恵「え!?これはやらんよ!」
平古場「……今何か隠した。和恵、それ俺によこすさぁ~」
和恵「絶対嫌~!」
平古場と和恵の鬼ごっこが始まった。
真田「跡部、恵利華の様子を見に行こうと思うのだが…」
跡部「今は止めておけ。眠っている」
真田「そ、そうか…」
切原「真田副部長ー!ホントに何もなかったんスか?」
真田「たわけが!!何もないと言っておろうが」
切原「俺達、健全な男子中学生っスよ!?それでも男っスか!?」
真田「貴様…!」
桑原「赤也、それくらいにしろよ」
幸村「跡部、1つ確認したいんだけど」
跡部「なんだ?」
幸村「恵利華とは付き合ってないんだよね?」
真田「(幸村……?)」
切原「(うわ、幸村部長…)」
跡部「……だったらなんだ?」
眉間にシワを寄せる跡部
緊迫した空気が流れる。
幸村「ううん、それだけ確認したかったんだ」
スタスタと温泉に向かう幸村
切原「やっぱり幸村部長は違いますね。」
桑原「一瞬、真夏に雪でも降るのかと思ったぜ…」
跡部「………。」