05.Gather
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奈央「よぉーし!マイク貸せ!今夜は寝かせないぜぃ」
和恵「は?寝るし!絶対寝てやるし!」
向日「朝まで起きてるのか!?」
奈央「向日は子供じゃな~!起きれないんか」
向日「ち…ちげーよ!」
マイクを持ち楽しそうに歌う奈央に、いつもの事かと呆れる和恵。
恵利華「私……(ちょっと散歩してこよっかな)」
静かにドアを開いた。
真由美「跡部、あれ止めなくていいの?」
真由美は奈央を指差した。
跡部「あの程度の騒音、屁でもねーんだよ」
奈央「騒音!?てめぇこら跡部!!」
鳳「奈央先輩、落ち着いて下さい!」
奈央「跡部ー!!……あれ?恵利華は?」
真由美「私、探してくるよ!」
和恵「…奈央がうるさすぎて、出て行ったんじゃね?」
奈央「えぇ!?」
宍戸「そうだとしたら、激ダサだな」
奈央「宍戸まで…!」
跡部「………。」
忍足「跡部、思い詰めた表情して、どないしたんや?」
跡部「…俺は少し出るぜ」
樺地「ウス」
忍足「変な跡部やな。…そういや、あの子探しに行ったんはええけど……」
日吉「探しに行った方がいいんじゃないですか?」
忍足「……せやな」
こうして忍足も部屋を出た。
恵利華「あ……ここもしかして…」
散歩をしていた恵利華。
すると懐かしい匂いに誘われ、行き着いた先は……
恵利華「ダイヤも大きくなったら、あなたみたいになるのかな…?……ふふっ!くすぐったいなぁ、あなた、エリザベートだっけ?綺麗な毛並み」
跡部の買い馬であろうエリザベートに触れる恵利華。
跡部「(勝手に俺様の家を……ん?)」
庭を歩いていた跡部。微かだが、声が聞こえた。
恵利華「ダイヤ……」
跡部「………。」
澄んだ青色の目が、恵利華を捉えた。
恵利華「どうしよう…全国制覇…」
跡部「(全国制覇…?)」
跡部には何が言いたいのかわからなかった。
ただ、エリザベートを愛おしそうに抱きしめる恵利華が映っているだけだった。
跡部「……おい」
恵利華「…あ、見つかっちゃった」
少し残念そうに、エリザベートから離れた恵利華。
跡部「…勝手に人の家をウロウロするんじゃねーよ」
恵利華「………。」
跡部「何鳩が豆鉄砲食らったような顔してやがる。」
恵利華「い…いや、な…なんでもない」
スタスタと跡部に着いて行く恵利華。
恵利華「(こんな風に言われたの初めてだ…)」