36.合同合宿12~小さな愛の物語
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和恵「はい、お疲れ~」
柳沢「………ぐわっ」
赤澤「オレら生きてるよな!?」
キョロキョロと辺りを見渡す赤澤にバシッと頭を叩いた。
和恵「汗じゃ人は死なない」
って恵利華はよく言ってたけど……と付け足した。
「「(よくって何!?)」」
観月「(末恐ろしい事を耳にしたような…)」
南「(気にしちゃダメだ)」
そんな中、遠くを見つめる和恵
和恵「(あれは…青学?)」
青学が必死に海を泳いでる姿が目に入った。
和恵「(奈央、何させてんの?)」
亜久津「チンタラチンタラ情けねぇ!お前ら、この女が平然と立ってるのに情けなくねぇのか!?」
大漁の汗をかいている亜久津が吠えた。
そうだね、と返事をする千石。
天根「で、どうやって下まで降りるんだ?」
佐伯「もちろん普通に降りるはずないよね?」
その言葉にニッと口角を上げた和恵。
和恵「じゃあ2人組に戻ってジャンケンして~」
葵「ジャンケンですか?」
木更津「すみませーん、ペアの意識がない場合、どうしたらいいですかー?」
和恵「アイスバケツでもしたら起きるんじゃないの?」
裕太「ってなんでもう準備万端なんですか!!」
そーっれと和恵が大漁の氷と水を浴びせた。
柳沢「あばばばば…!い、痛いだーね!ι何するだーね!?」
木手「……なんか哀れですね」
平古場「あぁーはなりたくぬぅんどー」
和恵「さあ!勝った人は負けた人の背中に乗って!」
和恵は下を指差した。
和恵「2人で走るのはなし。疲れたら変わってもらって!では、よ~い、ドン!!」
海堂「ぷはっ…ハァハァハァ…!」
桃城「ぐはぁっ!」
小さな島に辿り着いた青学メンバー
不二「…で、これから僕達は何をすればいいのかな?」
乾「ふむ…この島に生息する記憶戻し猫を捕まえて、奈央の元に連れて帰れば記憶が戻るらしい」
越前「記憶戻し猫っすか…」
手塚「記憶戻し猫だ」
越前「ここに遭難してきたと言う壮大な嘘に比べれば随分…」
大石「何も言うな越前!それで奈央ちゃんの記憶が戻るというのなら探そうじゃないか!」
越前「………わかったっす」
河村「で、乾、特徴は?」
乾「それがだな、この島には1匹しか猫がいないそうだ」
菊丸「1匹だけ!?こんなとこにホントにいるのかにゃ~」
「にゃ~」
「「!?」」
河村「いたよ!こっちだ!」
桃城「記憶戻し猫待てー!!」
越前「…………」
手塚「越前!真面目に追いかけるんだ」
越前「ちーっす」
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大石「なんてすばしっこいんだ」
河村「何か罠でも張らないと難しいんじゃないかな?」
海堂「そんな事したら可哀想じゃないッスか」
越前「でもこのままだと…」
夕暮れかかってきた空を不安げに指差す越前
桃城「確かに帰りも泳いでだと、早くケリをつけた方が良さそうだ」
不二「あんなに警戒していたら、追い掛けたりしない方がいいのかな…?」
手塚「乾、何かわかったか?」
乾「…とりあえず、オレと手塚と海堂は近づかない方がいいだろう」
海堂「なんでっスか!?」
乾「怖がっているからな」
海堂「!」
手塚「……」