36.合同合宿12~小さな愛の物語
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【離れのテニスコート】
幸村「氷帝はいつもどんなメニューをこなしてるんだい?」
真由美「メニューは、榊監督が恵利華に任せたり、私たちが考えたりしてるよ」
柳「それは興味深いな」
真田「……。」
切原「じゃあ真由美さん、メニュー考えてくださいよー!」
真由美「メニュー…」
丸井「そういや和恵はあんな人数引き連れてどこ行ったんだよぃ」
真由美「山登りだけど…(きっと山登ってるだけじゃないよね……)」
柳生「確かに、氷帝の練習メニューは気になりますね」
真由美「うーん、じゃあ氷帝よりもキツイ練習になるかもだけど…大丈夫?」
切原「大丈夫っすよ!(いくらなんでも幸村部長よりキツイメニューはないっしょ!)」
仁王「(赤也に同感ナリ)」
真由美「わかった。じゃあこのボコボコの地面を利用して、ボールを落として受け止めるの」
丸井「それはいくらなんでも簡単すぎるぜ」
桑原「片目を瞑っていてもできるぜ」
真由美「片目?私たちがやってるのは両目だよ?」
「「!」」
真由美「失敗したら…」
指を指すその先は山
真由美「ここから往復10キロだって!50回連続クリアで終了だよ」
「「………」」
さすがの王者もたじたじである。
真由美「(気配でボールを捕らえる練習だよっ)では、よーいスタート!」
幸村「……。」
切原「うわ!危ねぇ!」
真田「精神統一せんか!赤也」
仁王「!」
丸井「(ボールがどこ跳ねるかわかんねぇ)」
桑原「げっ!」
真由美「桑原くん、いってらっしゃいっ」
桑原「っ、」
『タタタタタタ…』
真由美「(それにしても凄い集中力だね)」
柳「右斜めに跳ねる確率89%…う…、」
真由美「データは通じないよ。気配で感じとるの」
柳「なるほどな…」
『タタタタタタ…』
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神尾「はぁ…はあっ……くっ」
葵「(もう声が出ないよ…)」
甲斐「き……きつ…」
和恵「あと10秒」
千石「…?」
佐伯「早く!いっちゃん!」
霧に包まれているため、ここがどこだかわからない。
しかし和恵の足は止まっていた。
木手「これは…!」
和恵「5…4…」
亜久津「霧が…」
和恵「3…2…」
カウントに目を開く一同。
和恵「1」
「「!!」」
和恵「わぁー榊先生が言った通り」
髪が風になびく。
すっかり霧は晴れ、目の前には壮大な景色が広がった。
和恵「ねっ、綺麗だね!」
くるっと振り返った和恵
「「「和恵/さんが1番綺麗です!!」」」
和恵「あ……そ」
髪をかきあげ、辺りを見渡すと人数は先程の半分くらいに減っていた。
和恵「じゃあ来てない人を迎えにいって、腕立て、腹筋、背筋100回×3セットね」
「「(し、死ぬ…!)」」
和恵「大丈夫!人間こんなもんじゃ死なないって恵利華が言ってたし……あ」
「「(え!?)」」
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奈央「恵利華~♪」
恵利華「奈央」
タタタと奈央がやってきた。
向日「奈央!どーしたんだよ?青学の奴らは?」
奈央「海に沈めてきちゃったっ」
「「!!」」
鳳「な、奈央さん…」
日吉「青学、気の毒に…」
奈央「だぁぁいじょうぶじゃって!」
『ガシッ』
「「!」」
鳳と日吉の間に入り、肩を組む奈央
恵利華「でもあの島まで遠いよね?」
島を指すとひきつる氷帝の顔。
宍戸「奈央…」
奈央「恵利華も電話でノリノリみたいだったじゃんっ……亮ー!」
腕を広げる奈央に、深く帽子をかぶりなおす宍戸
忍足「奈央ちゃん、えらい楽しそうやな」
向日「…違う方面でな」
奈央「やっぱりペアはいつも一緒にいないと」
恵利華「では戻ってコートで練習よ」