36.合同合宿12~小さな愛の物語
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【テニスコート】
奈央「……。」
桃城「奈央さん」
菊丸「奈央ちゃん」
河村「奈央ちゃん」
海堂「何か元に戻す方法は……」
越前「……。」
海堂「どうした、越前」
越前「いや、奈央先輩の好きなモノって何かなって…」
大石「そうか!何か思い出すかもしれないな!乾」
乾「それならっ!奈央の好きなものは…」
菊丸「好きなものは…?」
乾「俺だ!」
「「……」」
手塚「……と、いうわけなんだ。奈央の好きなものは何だ?」
大石「手塚、誰と電話を…?」
不二「?」
手塚「ああ、わかった」
菊丸「何かわかったの?」
手塚「奈央の記憶を取り戻すヒントが、あの離れの島にあるらしい」
越前「離れの島って、1キロ程泳がないといけないっスよね」
乾「俺が行こう!」
大石「俺も行くよ」
手塚「いや、全員で行くぞ」
「「!」」
【海】
向日「っはぁはぁ…!く…苦しい」
鳳「そ…ですねっ…」
膝を着いて息を切らせていた。
恵利華「じゃあ、10分クールダウン!みんな海に…」
芥川「ひやぁぁっほい!」
日吉「気持ちいいですね」
宍戸「最高だな!」
鳳「宍戸さーん!」
恵利華「………。」
忍足「姫さん、入らんのか?」
恵利華「え、あぁ…」
忍足「……?」
跡部「ほら、恵利華」
恵利華「!」
目の前に手を差し出され一瞬戸惑う恵利華
跡部「海は怖くない」
恵利華「そうね…」
忍足「(姫さん溺れた事がトラウマなっとったんやな。それに気付く跡部……ほんま……)」
笑顔で離れる忍足
向日「侑士」
忍足「岳人、俺…吹っ切れたわ。あの2人をみても笑顔でおれるしな」
日吉「それって他に気になる人がいるんじゃないですか?」
忍足「なんや、日吉の口から恋ばなが聞けるとは…なっ!」
日吉「や、やめてくださいよ!水をかけるなんて案外子どもなんですね」
忍足「中学生は子どもや」
恵利華「クールダウン終わり!」
「「(早っ!!)」」
恵利華「次はラケットを持ってね」
そこにコートがあるでしょ?と案内し、指を指すと2面コートがあった。
忍足「あれは…」
恵利華「ビーチテニスよ。さあ、ペアを組んで打ち合ってみて」
跡部、樺地ペア
忍足、向日ペア
宍戸、鳳ペア
芥川、日吉ペア
『パァァン』
跡部「!」
樺地「!」
忍足「(なんや…地面が砂やと)」
向日「(安定しない…!)」
恵利華「(向日くん、飛ぶのも地面が安定しないはず…でも砂だからできることもあるわ)」
『パァァン』
鳳「くっ!届かない」
宍戸「任せろ、長太郎!どらぁ!」
『パァァン』
日吉「(テニスより相手との距離が近いな)」
芥川「(たのC~)」
恵利華「(地面が柔らかい砂だからバランス感覚も脚力も鍛えられるし、おまけに怪我をしにくいから思いきった発想でプレーができる)」
跡部「はぁっ!」
『パァン』
向日「ぎゃっ」
忍足「また顔面直撃かいな…」
恵利華「ふふふ向日くん、逃げるから当たるのよ」
向日「どういう意味だ?」
跡部「(バウンドさせてはいけない局面でのラリーだと…)」
恵利華「基本は前に向かっていくの。ボレーと一緒だよ」
向日「なるほど…!」
忍足「(せやけど、普通こんなメニュー思い付くか?だから榊監督もメニュー任せ『パァン』)痛…くないわ」
恵利華「ふふっ」
忍足「攻めるん遅いわ」