36.合同合宿12~小さな愛の物語
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【ロッジ】
竜崎「あの子達、やりよるのう」
首を縦にふるオジイ。
地図を広げてお茶を飲んでいる。
竜崎「青学は今までマネージャーは置かなかったが、マネージャーも良いものじゃな」
榊「そうですね」
竜崎「特にあの4人がのう」
オジイ「うむうむ…」
竜崎「どうじゃ?ひとり青学へ…」
榊「お断りします」
竜崎「ケチじゃの」
またもや首を縦にふるオジイ
竜崎「さっき和恵が榊に話に来よったが、和恵のチームはどこに行ったんじゃ?」
榊「あるところへ連れていきました。」
オジイ「危険な場所じゃ…」
榊「一歩間違えれば危険ですが、何かあった場合、和恵から連絡がくる手筈になってます。」
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葵「ここは…」
千石「和恵ちゃん?」
和恵「はい、誰でもいーから2人1組でペア組んでー!」
タンクトップに短パンという格好で、棒をもってビシバシと指図する和恵
千石「(やっぱり綺麗だなー!和恵ちゃん)」
伊武「(足細くて綺麗すぎだろ…)」
平古場「和恵、わんの服着てろって!」
和恵「え、比嘉のユニフォーム暑い「ホレ!」うわぁ!」
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和恵「じゃあ2人組くんだねー?」
長袖は嫌だと、平古場の予備のロングタイプのシャツを着た和恵
神尾「今から何するんスか?」
和恵「神尾、うるさい!そもそもうち、なんで5校任されたんだ」
和恵の目の前には、ルドルフ、山吹、六角、不動峰、そして比嘉の面々が並ぶ。
木手「和恵くんがジャンケンに負けたからじゃないですか?」
和恵「う………い、今からみんなで挑んでもらうのはここにある山登り!」
持ってきた棒で、山を指し示すとわぁーと歓声
南「なるほどな。山登りは危険だからな!」
観月「ペアを組むのが理想ですね」
和恵「危険って、確かに危険だけど、上にいくまでペアと仲間割れしないよーに!」
柳沢「どういう事だーね?」
和恵「山の頂上まで、うちを見失わずについてくること!見失った場合、頂上で罰ゲームをする」
佐伯「和恵ちゃんについてくの?」
黒羽「和恵も登るのか?」
裕太「それ、大丈夫なんですか?」
和恵「(うちの敷地、ほとんど山だし…)」
甲斐「(永四郎、この特訓どう思うばぁ?)」
木手「(我々がいくら逃げてもずっと離れなかった和恵くんですよ。)」
甲斐「(思い出した、魚釣りの時)」
平古場「(みんな和恵の事わかってないんどー)」
和恵「うちの歩くペースは言わない。あとどれくらいで着くかも言わない」
天根「山なのに?」
和恵「あと、ペアの人が倒れたら2人ともアウトだから」
「「!!」」
和恵「倒れたら、おぶってでも登ってきてね」
罰ゲームはただの罰だから、と和恵
観月「行きますよ、裕太くん」
葵「サエさん、足を引っ張らないでくださいよ~!」
和恵「では!登山、開始~!」
1時間後……
東方「はぁ…はぁ…一体どこまで登るんだ…」
南「ただでさえ山道キツイのに…」
千石「うーん、見事に歩いたり走ったりしてるなぁ…」
亜久津「あいつの脚力はどうなってやがる」
和恵「(久々の散歩は気分がいいな!そういや、よくうちの庭でトレーニングしたっけな~)」
葵「いくら毎日潮干狩りしてたとはいえ…」
樹「これはちょっとキツイのね~」
佐伯「でも全然疲れてないね」
黒羽「むしろ楽しそうだな」
天根「バネさん、もうすぐ着きそう」
黒羽「ほ、ホントか!」
和恵「(そろそろだね…)」
橘「!」
神尾「橘さん、どうしたんですか?」
橘「もうすぐ頂上だと思ったんだが、気のせいだったようだ」
神尾「どういう事だ?」
伊武「急に頂上までの道のりがわからなくなった…」
神尾「でも確かに登ってる感覚ありますよね?」
橘「『感覚』だけ…な」
神尾「!」
和恵「(そう、ずっと登ってきたのは確か。でも今は…)」
観月「これは…困りましたね」
裕太「観月さん?」
観月「どこまで走ればいいのかわからないのはかなり心理的負荷になります。」
赤澤「つまり、精神力も同時に試されてるわけだな?」
柳沢「お、俺…もうダメだーね」
木更津「おいっ!」
和恵「(ペース上げよっと)」
「「「!?」」」