35.合同合宿11~ライバル以上敵未満
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真由美「やっぱり恵利華は凄いな」
圧倒的な試合に真由美が思わず呟いた。
奈央「……。」
真由美「(仁王くん?)」
奈央の視線の先には仁王の姿があった。
奈央「まだ、どっか気まずいのかなあの2人」
真由美「奈央……」
奈央「……。」
恵利華「……………」
越前「はぁ…っはぁ」
大石「越前のやつ…」
乾「何を打っても全て足元に返され、必殺技も返され…なすすべなし、か」
菊丸「おチビー!しっかりしろ!」
海堂「越前はこれだけじゃないっスよ」
越前「はぁっ!」
恵利華「!」
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神尾「おい、切原」
切原「あ?」
神尾「俺は許してねぇからな!」
切原「何をだ?」
神尾「試合で橘さんを狙った事だ」
切原「……………」
和恵「あ、柳!」
広場に向かって駆け出す和恵。
柳「…和恵か」
和恵「柳!あのさ、赤也は……「くそっ!」え?赤也?」
柳「あいつは越えないといけない壁があるらしい」
和恵「……越えないといけない壁?(何か、嫌な予感)」
橘「あれは切原の…」
真田「ナックルサーブ」
恵利華「(これは…)はっ!」
日吉「上手い!交わしながらもコーナーを狙った」
跡部「だが、あいつ…ついにそこにたどり着いたか」
越前「はぁぁあぁあ」
恵利華「(あれは柳くんの…)」
『パァァン』
恵利華「(無我の境地ね)やっ!」
『パァァン』
越前「(負けない!)」
『パァァン』
恵利華「(ライジングカウンター…私は…)」
宍戸「っ!俺の技まで」
跡部「…………。」
恵利華「(私は………世界一に…なる!!)」
越前「なっ!?」
『パァァン』
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切原「はぁっ!」
強烈な打球を壁に打ち付ける切原。
やがて跳ね返ってきた打球で頬を切った。
切原「確かに痛ぃな。でももう……」
側でみていた丸井と仁王の顔が苦くなる。
切原「やめられねぇだろ!!」
『パァァン』
『パァァン』
『パァァン』
切原「はぁ…っ、はぁ」
汗を拭うと同時に流れる血。
桑原「くそっ、あいつ、こんなに苦しんでたなんてな。」
みてられないという桑原。
『パァァン』
『パァァン』
切原「(くそっ!くそっなんでまとわりついてくんだよ!この……)」
『パァァン』
切原「悪魔がよっ!!!うわぁぁぁあぁあ!!!」
雄叫びに近い声を出す切原。
タタタと駆け出した何か。
切原「俺は……本当に悪魔「赤也!!もう、大丈夫だから!」……!」
切原がゆっくりと目を瞑る。
切原「(天使……?)」
和恵「赤也はちょっと勝ちに執着してるだけ。だから大丈夫、大丈夫だから……」
ギュッと切原を包み込む和恵。
丸井「和恵…。」
桑原「赤也のやつ、一瞬で眠っちまった…」
丸井「和恵!」
和恵「ブン太」
桑原「助かった。サンキュ」
和恵の代わりに切原を支える桑原。
和恵「こういうのは、同じチームじゃない方がいいから」
仁王「そうじゃのう……」
和恵「うち、他の学校の事は何も言わないけど……」
桑原「………。」
和恵「3年生はみんなで背負えるけど、2年生レギュラーは1人だけなんだから、だから……」
真田「和恵、すまなかった。」
和恵「真田……。うん、うちはもう何も言わない」
柳「俺からも詫びよう。赤也をこうさせたのは俺たちだ。」
和恵「あれ?もう試合終わったの??」
幸村「ああ、恵利華はテニスのお姫様だね」
和恵「え…あ、そう(木手の影響?)」