34.合同合宿10~さよなら豪華客船
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奈央「亜久津……危険じゃって!せっかくテニス始めるのに、ケガしたらなんもならんよ!」
広場で奈央が木手と決着をつけるという亜久津を止めていた。
今回はケンカではなく、試合でやってやると言う亜久津。
亜久津「心配すんな。ケガはしねぇし、相手にもさせねぇ。それでいいんだろうが」
奈央「確かに…そうじゃけど…」
それでも心配する奈央に、テニスの試合でもアクシデントがあればケガぐらいする、心配のし過ぎだと言う亜久津。
亜久津「ついてこい」
奈央「あ、当たり前じゃ!」
【砂浜】
試合を受けてやると言う亜久津。
木手「ほう……よく彼女が許してくれましたね」
奈央「ウチが許したのは、ケガはしない、させないと約束してくれたからじゃ」
木手「フ……いいでしょう。亜久津くん。キミの実力、見せてもらいましょうか」
亜久津「ああ、いつでも来な。奈央、さがってろよ」
奈央「………。」
そして…………
木手「っ!」
亜久津「テメェの技は一度見た。同じ技が二度と通用するかよ」
木手「面白い……キミは天性の素質だけで戦っていますね」
亜久津「何でもいいから、とっととかかってきやがれ!」
奈央「(亜久津からオーラが…!)」
木手「それは……獅子楽の千歳が使っていた技……。なるほど、キミも使えるという訳か。」
奈央「(亜久津はテニスから離れてなかったんじゃな)」
木手「しかし、そんなチンケなオーラで何を見せてくれるのかな?」
亜久津「あ!?」
木手「では、俺のこの技で消し飛ぶがいい」
奈央「(何をする気じゃ木手)」
そして………
木手「やりますね……ここまで追いつめられながら、急所には当てませんか」
亜久津「フン……テメェこそ、食らわすチャンスはあったろうが」
奈央「(寸どめで止めあうって……)」
木手「そこまでして約束を守りますか」
亜久津「だったらどうした」
木手「……フッ、いいでしょう。キミの勝ちですよ、亜久津くん」
亜久津「何言ってやがる。テメェの一本拳がみぞおちに張り付いてやがるぜ」
奈央「引き分けじゃな」
木手「フッ……なかなかに痛快な体験でした。本土の人間にも、これ程の使い手がいるとはね」
亜久津「あの小僧の時程じゃねぇが……こっちも楽しませてもらった」
いずれテニスで決着をつけたいと言う木手。
亜久津「…あぁ」
亜久津の言葉に満足そうに微笑む奈央
木手「では、俺はこれで失礼しますよ」
奈央「お疲れ♪」
亜久津「何だよ、その目は」
奈央「いや、友情フラグが……!あれ程言ったのに、ケガしとるけんっ!!」
ほっぺのかすり傷を奈央が指差すと、こんなものはケガの内に入らないと言う亜久津。
奈央「ダメじゃって!!早く手当てしないと!!」
亜久津「大げさなんだよ、テメェは!」
奈央「いいから、帰って手当てじゃ!」
亜久津「チッ、全くうるさい女だ」
あんなギリギリまで約束を守ってくれた事にお礼を言う奈央
亜久津「う、うるせぇ!お前の為にやったんじゃねぇ!」
奈央「それでも嬉しいけぇ」
亜久津「チッ……まあいいか。テメェを泣かせる訳にゃいかねえからな……」
奈央「?」
亜久津「お前はよ」
奈央「え?」
亜久津「「奈央!」……あ?」
向日「げ、亜久津」
和恵「奈央いたー?ありゃ?」
恵利華/真由美「………?」
亜久津「ちっ」