―ロッジ


和恵「あれ？みんなもう戻ってたんだ」


奈央「和恵！どこ行ってたんじゃ」


和恵「ちょっと彩香と話してた。ねぇ、恵利華？」


恵利華「え？」


和恵「今、何考えてる？」


「恋は相手の事を考えている時間が大事なのです」


恵利華「テニスの事だけど？」


奈央「やっぱり恵利華の頭はそうだよね～」


和恵「(やっぱりか…)」


真由美「和恵？どうしたの？」


和恵「じゃあ真由美は？忍足の事？」


真由美「えぇ！？」


奈央「おお！否定しない…！」


和恵「ふーん…」


恵利華「………？」


奈央「ウチの頭の中を知りたい？♪」


和恵「別にいいし」


恵利華「奈央は何を考えてるの？」


奈央「和恵の事」


和恵「うわぁ……むしろ聞きたくなかった」


真由美「和恵凄い顔……」


奈央「って言うのは半分冗談！和恵、彩香の様子はどう？」


和恵「ん～気丈に振る舞ってたけど……」


真由美「つぐみちゃんはあからさまに落ち込んでる」


奈央「なんじゃ真由美、つぐみちゃんに会ったの？」


真由美「うん。やっぱり寂しいのかな…？」


和恵「…………。」





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辻本「明日の朝が……最後のチャンスだよね…？」


小日向「え？で、でも……みんなあの人達に夢中だし……」


辻本「私達、あの人達とは学校が違うんだから、これを逃したらもうチャンスはないんだよ？」

小日向「彩夏……」


辻本「勇気を出そうよ！つぐみ！」


小日向「わ、わかった…」


　

そして、朝6時……



テニスラケットを見つめ、ボーッとしてる恵利華


恵利華「........」


跡部「え「跡部！」」


しっ！と跡部に話しかける真由美


真由美「恵利華は今試合中なの。」


跡部「試合中？」



『パァァン』

『パァァン』


恵利華「....景吾くん、私と試合してくれないかな？」

真由美「恵利華！？」



跡部「.........」




和恵「おはよ」



辻本「Σ和恵さん！」



和恵「呼んできてあげよっか？」



辻本「え？」



和恵「緊張丸出し(笑)うちが呼びに行ってる間にリラックスでもしたら？」



辻本「あ……ありがとうございますι//じゃあ、お言葉に甘えて、和恵さんに呼びに行ってる間に最後のお節介をしてきます！(笑)」



和恵「……ん」






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奈央「つぐみ！」



小日向「Σ奈央さん！？」



奈央「応援しちょるけぇ」



小日向「……わ、私…自信ないです…」



奈央「告白するのに、自信なんかなくてもいいんじゃないかな？」



小日向「え…？」



奈央「自信なくても、その人がどれだけ好きかっていう気持ちが伝わればそれでさ！」



小日向「そ、それなら……」



忍足「それなら出来そうか？つぐみちゃん」



小日向「忍足さん！」

奈央「Σ忍足！」



忍足「今日は何かあるんやと思うたんや。俺も応援させてぇな」



小日向「よ、宜しくお願いします…//」



奈央「……。」






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真由美｢恵利華、試合って…気持ちはわかるけど、他の学校に私達見られたら…｣



恵利華「うーん…なんとかしてくれるよね？景吾くん」



真由美｢うぇ！？｣




跡部｢……あぁ｣




真由美｢あ、じゃあ真由美も…｣

辻本「恵利華さん！！」



恵利華「彩夏ちゃん…？」



辻本「恵利華さんに……見せたいものがあって……その…」



恵利華「見せたいもの？」



辻本「う……ι」



跡部「……わかった。恵利華を連れて行く。頑張れよ」



辻本「Σは、はい！」



恵利華「………？」