34.合同合宿10~さよなら豪華客船
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恵利華「幸村くん、合宿で何かあった…?」
幸村「ああ、違うんだ。今日の用件は合宿の事じゃないよ」
恵利華「あ、そうなの?えっとじゃあ…?」
幸村「恵利華、合宿が終わってから……時間あるかな?」
恵利華「もしかして、この前言ってたお願い事?」
幸村「うん、俺とデートしない?」
恵利華「え……っ!?」
幸村「意外だったかな。俺がデートに誘うのは」
恵利華「ゆ、幸村くん、その……」
幸村「俺と歩いているところを見られたら、困る人でもいるのかな?」
恵利華「う、ううん、いない……けど」
幸村「じゃあ問題ないね」
恵利華「デートが……お願い事なの?」
幸村「んー……理由は退院後、遊びに出歩くのは初めてでね。ゆっくりしたペースで歩きたいんだ。」
恵利華「えっ?」
幸村「部の連中だとそうはいかなからね。まぁリハビリみたいなもんだよ」
恵利華「あ、そういう理由なんだね!わかったわ。」
幸村「ありがとう。(今はそういう理由にしといてあげる)俺からまた連絡するから」
忍足「……姫さん」
恵利華「え?」
ロッジに戻ろうと振り返ると、忍足が立っていた。
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不二「キミはボクに弟がいるのを知ってたかな?」
真由美「うん。聖ルドルフ学院にいる不二くんでしょ?」
不二「うん。裕太は1年の頃は青学に通っていたんだけど……」
真由美「…………。」
不二「何をやってもボクの弟としか見られないのが嫌だったみたいでね」
真由美「そうなんだ……」
不二「特に『不二弟』なんて呼ばれるのが一番嫌だと言ってたなぁ」
真由美「それはそうだよね。自分の名前があるんだから……そう呼んで欲しいのは当然だよ」
不二「そうだね。名前を呼ぶって事はとても意味があることだよね」
真由美「うんっ」
不二「その意味がある事をボクもしたいんだけど……いいかな?」
真由美「どういう意味?」
不二「名前で呼んで欲しいって事。いいよね?」
真由美「え?……あ、ど、努力してみる…」
不二「ありがとう。楽しみにしてるよ」
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奈央「(つぐみってば、やっぱり河村の事好きだったんじゃん♪)お、日吉!自主練?」
日吉「はい」
奈央「燃えとるね!……あ、あれは忍足と恵利華……?」
日吉「忍足先輩?」
奈央「…………。」
忍足「覗くつもりはなかったんやけどな……」
恵利華「?」
忍足「姫さん、幸村と出かけるんか?」
恵利華「えっ?リハビリの事?」
忍足「リハビリて……(姫さん、跡部がどんな顔して聞いてたか知らんやろな…)」
恵利華「?侑ちゃん、携帯鳴ってるよ」
忍足「ホンマに携帯繋がるんやな…。」
途端に繋がるようになった携帯に、頭をかく忍足。
恵利華「前から思ってたけど……よくメールしてるよね?」
忍足「姫さんかてしてるやん」
恵利華「私はヒヨとメールでしりとりしてるの!」
だから前ダチョウとか言うとったんかと忍足
恵利華「……誰とメールしてるの?」
奈央「へぇ~…しりとりねぇ」
日吉「………」
奈央「(それにしても……忍足のメール相手、ウチも気になる…)」
忍足「姫さんには関係あらへん」
恵利華「冷たいのね。まぁ…いいけど」
忍足「……姫さん、1つ言うてええか?」
恵利華「うん?」
忍足「ホンマに気がついてなかったらええんやけど……気付かんフリするのはなしや」
恵利華「え?」
忍足「思い続けるのも結構シンドイんやで?」
恵利華「………「「忍足!……!?」」
跡部「何だテメェ…」
奈央「そっちこそ、覗きなんて…!」
お互いに顔を見合う跡部と奈央
忍足「俺はこれでスッキリしたわ。」
ヒラヒラと手を振って退散する忍足。
奈央「恵利華、気にしなくてもいいと思うし……その…何じゃ」
恵利華「う、うん...」
日吉「恵利華先輩、デートって知ってますか?」
少し呆れたように日吉が聞いた。
恵利華「私のデートはテニスの試合だけよ」
奈央「恵利華、疲れたじゃろ?んじゃ2人とも、おやすみ!」
跡部「……。」
日吉「(何だこの雰囲気…)」