恵利華「…………。」



奈央「テニスいつから始めた？とか聞かれたんじゃけど……もしかして余計な事、話したかもしれない」



日吉「(恵利華先輩……あれは跡部部長の…)」



恵利華「景吾くん」


跡部「どうした？何かあったか？」




忍足「日吉、そないなとこでどないしたん？」


日吉「忍足先輩……」


忍足「その水飲まんのか？」


日吉「俺が飲むんです」


忍足「俺がって……あ、昨日天ちゃんと朝までテニスしてたってホンマなん？」


日吉「誰に聞いたんですか？」


忍足「さっき天ちゃんとすれ違うて聞いた。少し寝たらどないや？」


日吉「大丈夫です」


忍足「…………。」


日吉「忍足先輩って、よく部活中メールしてますよね？」


忍足「なんやねん、突然……」


日吉「それって…」


忍足「日吉かて、姫さんと毎日メールしてるやん」


日吉「な、なんでそれを…！」


忍足「姫さん、メール打つ時にたまに声でてるからな」


日吉「……意外にぬけてるんですよね、あの人達」


忍足「(人達…？)……あ、天ちゃん」


真由美「侑士くん…！」



失礼しますと日吉が立ち退いた。


忍足「天ちゃん、今までのミーティングの話……どない思う？」


真由美「缶詰が出てきた話…？それともさっきの探索を制限されたこと？」


缶詰は先生の持ち物なのかな？と真由美


真由美「でも、手塚くんの言う事もよくわかるの」


忍足「そうやな」


真由美「みんな……無事かな？」


忍足「ああ、安心してええ。あっちには榊監督もおるしな。あの人はかなり常識外れやけど、能力に関してはケチの付け様のない人やから」


真由美「う、うん…。でもつぐみちゃんが……心配してるよね」


忍足「……榊監督か……」


何か考え込む忍足。



真由美「？どうかした？」


忍足「いや、考えてみたら、あの榊監督がこない簡単に遭難するもんかと思てな……」


真由美「ああ……」


忍足「そうや……榊監督ならGPS携帯も持っとるやろうし、衛星通信かて……けど……まさかな……」


真由美「侑士くん？」


忍足「天ちゃん、ちょっと思い付いた事があんねん。今から一緒にちょっと遠出せぇへんか？」


真由美「遠出？」


忍足「実は吊り橋の横で待ち伏せしとるんや。しんどくなかったらやけど……」


真由美「大丈夫だよ」








―吊り橋



神尾「！(エンジェル様…！)」


千石「真由美ちゃーん」


橘「どうして彼女を連れてきた？」


不二「…………。」


真由美「え、え～っと」


そこには橘、神尾、千石、佐伯、不二が居た。