32.合同合宿8~それぞれの探索
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―炊事場
和恵「平古場?」
平古場「げっ……」
和恵「何してんの?」
平古場「べ、別に何でもないよ。ただその、こっちの塩が切れてよ。こっちにないかなと思ってさー」
和恵「何だ。だったら素直に頼めばいいのに」
平古場「今さら言いにくいだろうが……って、これ砂糖あんに」
和恵「へ?じゃあこっちが塩?」
平古場「小麦粉じゃないのか?」
和恵「塩……塩…?あ!舐めてしょっぱいのが塩か!」
和恵の行動を珍しい目でみる平古場
平古場「やぁ、料理した事ないんば?」
和恵「え?なんで?」
平古場「お腹空いた」
和恵「え!?あ、待って……バナナ見つけたのがあった。朝ごはんにピッタリ!」
はい!と笑顔で渡す和恵に無言で受けとる平古場。
『タタタタタタ……』
和恵「……?」
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奈央「失礼しまーす」
宍戸「Zzz…」
奈央「あー、やっぱり寝てるか。亮、朝だよー?」
宍戸「んー……もうちょい寝かせろよ、長太郎」
奈央「ウチを長太郎と間違えるなんて……よし」
意を決した奈央
そして………
奈央「とうっ!」
宍戸「うお!?」
『ドサッ』と音と共に、宍戸に倒れ込んだ
奈央「……起きた?」
宍戸「起きたってあのなぁ」
布団越しに宍戸の上にコロンと横になる奈央
奈央「だって亮が起きんから……亮の体ってやっぱりかたいね!」
宍戸「なっ!」
バッと体を背ける宍戸
奈央「っ!?」
ドンっと奈央の肩に当たった
宍戸「おい、どうした?……痛むのか?」
目を反らす奈央
宍戸「奈央」
奈央「亮……」
宍戸「なんかあったとは思ったけどよ。話せって」
奈央「……石が当たっただけじゃって!ウチは大丈夫」
宍戸「誰に当てられたんだよ!?」
奈央「男の喧嘩に手を出した代償」
宍戸「傷とか残ったらどーするんだ」
奈央「……亮が責任とってくれる?」
宍戸「はぁ!?」
奈央「冗談じゃって。早く行かないと遅刻する」
宍戸「ったく…」
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手塚「今日は全体的に疲れがみえる。よって全ての探索を中心する」
奈央「!」
大石「先生方の事はどうするんだ?」
大石の言葉もあっさり却下する手塚
宍戸「(いくらなんでも過敏だろ)」
乾「(計画の手直しが必要だな)」
真由美「…………。」
こうして雰囲気の良くないまま、朝のミーティングが終わった。
【海側】
和恵「あれ?長太郎」
鳳「おはようございます。跡部部長に用事があって……まだミーティング終わってないですか?」
和恵「ミーティングは今からだから、ちょっとそこにいて?……おーい、恵利華ー!」
恵利華「どうしたの?」
和恵「長太郎が跡部に用だって」
鳳「恵利華先輩、跡部部長の様子は…」
恵利華「まだちょっと…、私が代わりに聞くけど、今からミーティングだからちょっと待っててね」
鳳「わかりました」
幸村「残念ながら跡部はまだ回復していない。引き続き俺がリーダーを務めるよ」
木手「さて、本当に重体なんでしょうかね」
和恵「え…?」
幸村「どういう意味だい、木手」
木手「別に。迂闊に人を信用してはひどい目に遭うといってるだけですよ」
鳳「…………。」
幸村「独り言はもう少し小さな声で言ってもらえないか」
恵利華「幸村くん…。あ、観月くん、今日知らせておきたい事って何かな?」
観月「んふっ、実は薪の量が少なくなっています」
幸村「ああ、今日の探索は中止して薪を集めよう」
真田「わかった」
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恵利華「あれ…?鳳くんは?」
和恵「まさか…うち、ちょっとみてくる」
恵利華「?」
『タタタタタタ……』