31.合同合宿7~長い夜
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向日「奈央ー!」
奈央「おー岳人」
タタタと向日が奈央に歩み寄る
奈央「きれいな星空じゃね」
向日「ああ、しばらく一緒に……あ!忘れるとこだった!ちょっと待ってろ」
何だか忙しない向日
乾「奈央、昼間の件だが……」
奈央「あ、乾、」
続いてノートを持ち奈央に近付く乾
乾「昼間、『予想が出来、完璧に追い付く為の俊敏な脚力とパワー』の練習メニューが完成した」
奈央「さんきゅ」
乾「意外だったな。データへの道を極めると思ったんだが…」
向日「(奈央……乾と…)」
奈央「すべての球に追い付き、返す事が出来れば理論上負けない」
乾「……頑張れよ」
ポンと奈央の肩に手をのせる
向日「あんにゃろ…!」
奈央「あ、岳人おかえり」
向日「………。」
奈央「どうした?」
向日「お前、他校の奴と仲良すぎ。」
目を見開く奈央
向日「なんか、他の奴と楽しく話してるの見ると……ムカツク」
奈央「岳人……」
向日「何かあったら、俺に一番に言えよな!わかったか?」
奈央「あ……うん?」
向日「よし。後、これやる」
奈央「これは…?」
向日「ドリームキャッチャーと言ってネイティブアメリカンのお守りだ。枕元に置いとけば、悪夢をすくい取るんだ」
奈央「貰っていいの?」
向日「い、いいんだって。どうせ余った材料で作ったんだし。それに寝つき良くねぇって言ってたから、少しは効果あると思うぜ!」
奈央「さんきゅ……なんか広場が騒がしくない?」
向日「おい、日吉っ何があったんだよ?」
日吉「跡部さんが毒蛇に咬まれたそうです…」
奈央「……じゃあなんで幸村が恵利華をおぶってるんじゃ」
走って現場に向かう奈央
忍足「どないしたん?真由美ちゃん」
真由美「真由美をかばって、跡部が毒蛇に……恵利華は…」
奈央「恵利華がどうしたんじゃ!?」
真由美「奈央っ」
恵利華「私は何ともないから、心配しないで」
日吉「じゃあなぜ幸村さんが!?」
恵利華「…後で話すわ。景吾くんの部屋へ。樺地くん」
樺地「ウス」
―はなれロッジ
和恵「……なんか外騒がしくない?」
意識が戻った和恵は、ロッジのベッドで寝ていた。
芥川「ほんとだね~」
その隣で芥川も横になっていた
和恵「…なんか気になる。ジロー、悪いけど奈央よんできてくれない?」
わかったと元気よく出ていったジロー
それとは対照的に静かに開くドア
仁王「丸井と赤也が立ち入り禁止だと落ち込んどった」
手に持つスポーツドリンクを和恵に渡した
和恵「(立ち入り禁止…?)スポーツドリンクなんて、よく余ってたね」
仁王「毒が入ってるかもしれんな」
和恵「うち、きっと毒じゃ死なな「少なくとも間接キスじゃがな」ぶっ!」
和恵がスポーツドリンクをこぼすと、仁王は貴重なドリンクが勿体ないと呟いた。
奈央「……あ」
和恵「?」
仁王「丸井と赤也の立ち入り禁止を解除して貰おうと思ってな」
奈央「今から緊急ミーティングだから、あと30分はダメじゃ!」
仁王「何かあったんか?」
奈央「外に出ればわかる。」
仁王「……わかったぜよ」
また静かに立ち去る仁王
奈央「……で、話って何じゃ?」
和恵「比嘉中が今晩動くと思う」
奈央「和恵も恵利華も動けんとなると……」
和恵「恵利華、何かあった?」
奈央「毒蛇に咬まれた跡部の傷を、口で吸出したんじゃって」
和恵「毒蛇!?」
奈央「真由美をかばって咬まれたらしい。ま、真由美に何かあったら恵利華怒るじゃろ」
和恵「あー…ね。で、比嘉中みてくれる?」
奈央「ウチ、和恵の頼み断った事あったっけ?」
奈央の言葉を聞き、安心してベッドに横になる和恵
奈央「(ウチがしっかりせんと…)」