31.合同合宿7~長い夜
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真由美「(後つけるって…)」
忍足「こんな所で何しとるん?」
跡部「1人で夜に出歩くな」
真由美「侑士くん…跡部…」
忍足「どないしたん?」
真由美「あ~…やー……その」
跡部「はっきり言え」
真由美「………」
―海岸
恵利華「幸村くん、体調は大丈夫?」
幸村「……大丈夫だよ。人混みにもなれてきたし。それに、もうすぐ全国大会に出る男は、いつまでも病人じゃないから心配しないで」
ニッコリと恵利華に笑いかける幸村
幸村「こうやってゆっくりするのは久しぶりだ。病気の事が頭から離れなかった時と今とでは全然違う」
恵利華「幸村くん……。それで、話って…?」
真由美「話…?」
跡部「なんで俺様がこんなマネ…」
忍足「結局ついてきたんやん」
幸村「単刀直入に聞くね。恵利華はよく俺の心配をしてくれるよね?」
恵利華「……うん。」
幸村「俺の姿に……誰を被せてるのかな?」
恵利華「!」
真由美「!」
忍足「どういう…事や…?」
跡部「………。」
恵利華「そ……れは…」
幸村「言いたくなかったらいいんだ。ただ俺はね……全国でどういうプレイをしようとか、そんな事ばかり「幼なじみなの」
幸村「話して……くれるのかい?」
恵利華「話すわ。幸村くんに悪いもの」
真由美「恵利華……」
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幸村「恵利華の幼なじみだった人が去年……」
恵利華「亡くなったわ。亡くなる1日前までテニスをしていたの」
幸村「……そうか」
忍足「部長さん……姫さんの幼なじみやったんやな」
真由美「うん」
忍足「堪忍な、俺戻るわ」
真由美「うん…」
跡部「………。」
幸村「無理に聞いてごめんね。辛かっただろう」
恵利華「いいの。私こそごめんなさい。……でも、今は全国の事ばかり考えてるのね」
幸村「うん。それともう一つ考えてる事があったな」
恵利華「なぁに?」
幸村「自分の心に素直になろうって事かな」
恵利華「素直に……」
幸村「病気になる前は、少し我慢したり、もう少し待ってみようかとか考える事もあったけど……人間、いつどうなるかわからないっていう事を実際体験するとね、毎日悔いのないように生きようって、思うようになるんだ」
恵利華「……幸村くんは今、何をしたいの?」
幸村「知りたい?」
真由美「ねぇ、跡部、戻ろ「動くな!」…え?」
『ガサッ』
真由美「え!?」
跡部「くっ!」
恵利華「え……?(真由美の声…)」
真由美「跡部ー!!」
跡部「真由美、咬まれてねぇな?」
真由美「そうじゃなくって!咬まれたのは跡部「景吾くん?どうかした?」恵利華!蛇が跡部の腕に…!」
恵利華「!?」
跡部「心配するな…大丈「じっとしてて」!?」
跡部の傷口を吸う恵利華
跡部「……おいっ!」
恵利華「毒を吸い出すの!真由美、水っ……っ」
真由美「恵利華……」
幸村「………。」
跡部「バカ!お前っ…」
恵利華「黙って!…っ…」
跡部「よせ!口の中ケガしてたらどうする気だ!?」
恵利華「後は薬だけど……」
真由美「ウーロン茶があるよ!」
うがいをし、もう一度毒を吸い出す恵利華
跡部「無茶するんじゃねぇ!」
恵利華「口の中はケガしてないし、虫歯もないから大丈夫よ……っ…」
真由美「恵利華、うがいして!後は……」
さっと消毒をする真由美
幸村「今のはヤマカガシで毒は奥歯にある。よっぽど深く咬まれないと毒は注入されないけど……早く休んだ方がいい。急いでロッジに戻ろう」
跡部「自分の足で戻れる」
真由美「(汗が…!)ダメ!万が一の事もあるから!」
こうして急いでロッジに戻った。