30.合同合宿6~バナナとマンゴスチン
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【山側】広場
忍足「なぁ、天ちゃん。丸井と姫さんて仲良かったっけ?」
真由美「え?」
持ってきた水を思わず落としそうになった真由美
真由美「いや、別にそうでもなかったんじゃ…(ま、また恵利華の事…)」
忍足「そうか(丸井と和恵ちゃんは最近仲良いし、何かあったんやろか…?)」
真由美「……?もう行くね、侑士くん」
忍足「あ、天ちゃん昼から探索行くさかい、良かったら一緒にいかん?」
真由美「行くっ!」
『ポトッ』
真由美「……あ」
忍足「頑張りすぎもよくないで?」
さっと落ちたコップをトレイに載せた忍足。
そのまま立ち去った。
小日向「忍足さん、これ……」
忍足「堪忍な。水ならさっき真由美ちゃんにもらったわ」
真由美「侑士くん…」
【海側】ロッジ
和恵「あ!恵利華、ちょっといい?」
恵利華「あれ?千石くんとデートしてたんじゃ……あ」
恵利華は和恵の横にいる真田をみた
和恵「あ~……まぁいい暇潰しにはなった。…で、ほらっ」
恵利華「…?」
和恵「真田が恵利華と話したいんだって!」
真田「なっ…!」
和恵「うじうじすんな!跡部がいない今がチャンスなんだから!」
真田「そういうわけでは…!」
恵利華「和恵ちゃん、丸井くんに会わなかった…?」
和恵「え……?ブン太?な、なんで?」
恵利華「和恵ちゃんが千石くんとデートしてるから…」
和恵「え?や、あれは……」
恵利華「これで懲りてくれたらいいんだけど……で、真田くん話ってなにかな?」
真田「いや、蓮二が奈央の事を調べたみたいなんだが……」
恵利華「え?」
和恵「!…そ、それで……?」
真田「いや、何でもない」
『スタスタスタ……』
和恵「調べたって…」
恵利華「たぶん、私達の事だと思うわ」
和恵「………。」
【山側】管理部屋
奈央「亮ー」
タタタタと奈央が宍戸に駆け寄った。
宍戸「お、ちょうど良いところにきたな!」
奈央「え?」
昼食に出すバナナを山奥に取りに行くらしい。
宍戸「ちゃんとついてこいよ」
奈央「任せときんちゃい!」
『タタタタタタ……』
―雑木林
山道をどんどん進んでいく宍戸
奈央「(な、なんじゃこの山道……キツイ)」
宍戸「奈央、グズグズしてっと、昼飯に間に合わねぇぞ」
奈央「う…」
宍戸「何やってんだ、置いてくぞ」
奈央「ちょ、ちょっと待ちんちゃい!強引に連れてきたのは亮じゃよ?」
いくらなんでも置いてくなんてひどい!と言う奈央
宍戸「あーっと……そうだったな。悪ぃ、許してくれ。急がなきゃって事しか頭になかった」
立ち止まって頭をさげる宍戸
奈央「ダメじゃ、許さないけぇ」
宍戸「なっ…!?」
予想外の言葉に顔を上げた宍戸。
奈央がさっと前を通る
奈央「ただし、帰りにおぶってくれるなら許さない事もないけど」
宍戸「そりゃ、いくらなんでもキツイぞ」
奈央「ウチがそんなに重いと?」
宍戸「おいおい……参ったな」
困った表情をする宍戸に、奈央はくるりと振り返った。
奈央「嘘じゃ♪」
『タタタタタタ……』
こんな事ではバテないと走り出す奈央
宍戸「あいつ…!容赦しねーぜ!」
宍戸も負けじと走り出した。