04. Hello clover
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跡部「榊監督、何かご用ですか?」
音楽室にやってきた跡部。
榊「まずクラスの件だが……」
俯きながら何かを伝えようとしている榊に、跡部は何かあると確信した。
跡部「2年の時点でみた時とは、大幅に変わっていますが、榊監督が……」
榊「そうだな。」
榊のあっさりとした返事に、跡部がいかに信頼されているのか頷ける。
跡部「なぜ……そういえば、住むところを与えたり、彼女達に関係が…?」
榊「こちらから手を伸ばさなければ、決して出会う事が出来なかった。お前達は、もっと彼女達と一緒に居るべきだ。」
跡部「………。」
榊「彼女達を、我がテニス部に招き入れようと思う。……異論はないな」
「俺は反対です。テニス部に招き入れるだなんて……」
跡部「日吉……お前ら…」
日吉「相応しいのかすらもわかりませんし、はっきり言って練習の邪魔です。」
向日「でもあいつらは…「邪魔かどうか、試してみてもいいよ?」っ、お前ら…」
榊「…私は放課後に来いといった筈だ」
恵利華「私、放課後はデートだから忙しいんです」
奈央「っえ!?デートって…!」
真由美「えへへ!真由美~!」
奈央「……なんだ」
真由美「何それぇ!?」
日吉「……試してみる?言ってくれますね。どうやって試すんですか?」
恵利華「そんなの……単純にボールを交わせばいいでしょ?」
「「「「!?」」」」
雰囲気の変わりように驚く男達。
日吉「何を言ってるんですか貴女は。俺が女とテニスするわけ……なぜみんな黙ってるんですか?」
跡部「………。」
忍足「………。」
日吉「もしかして……怖じ気づいたんですか?それなら、俺の下剋上も、案外すんなりいきそうですね。」
日吉は、教室から出ようとドアに手をかけた。
恵利華「和恵って……まだテニス歴2年だよね?そこの2年の彼とラリーしてきなよ」
日吉「(ピクッ)」
和恵「でも、もうすぐ昼休み終わるけど?」
恵利華「放課後、テニスコートで。真由美」
真由美「はい!」
恵利華「テニス出来る所見つかったね。」
真由美「え……あ…じゃあ放課後のは…?」
恵利華「なし」
真由美「あ…うぅ」
和恵「ねぇ、勝ち負けどうする~?」
日吉「(ラリーなのに勝ち負け……?)」
奈央「そんなの決まっとるじゃろ。」
「「「絶対負けちゃダメだから」」」
和恵「あー…わかった(なんかうちだけめんどくさくない!?)」
『タタタタタ……』
日吉「フン、口だけですよ。女なんて……」
跡部「日吉、放課後この勝負受けろ」
日吉「は?何を言ってるんですか?」
向日「俺らみたんだよ!あいつらのラリー」
忍足「恵利華ちゃんと真由美ちゃんのラリーやけどな、俺ら目で追うだけでも精一杯やったんや」
日吉「フッ…眼鏡でも曇ってたんじゃないですか?監督」
榊「日吉、放課後は和恵とラリーだ。では皆行ってよし」
跡部「………。」
日吉「なっ…!」
芥川「ほら、岳人帰ろー」
向日「おいひっぱるなよ、くそくそ!」
宍戸「…はぁ」
忍足「………。」
日吉「くそっ…!」
1人納得がいかないまま、それぞれ教室に戻って行った。