30.合同合宿6~バナナとマンゴスチン
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【山側】ロッジ
奈央「亜久津~!」
亜久津「(チッ、また来やがった)……何の用だ」
奈央「ウチ、亜久津がテニスしてるとこみてみたいな~」
どうしてやめちゃったの?と奈央
亜久津「フン……越前との試合よりエキサイティングな試合は、もう体験出来ねぇからな」
奈央「燃え尽き症候群ってやつ?」
亜久津「微妙に違う。最高の体験をしたら、それ以上は必要ねぇって言ってんだよ」
奈央「でも、リョーマは1年だからもっと成長する。成長した相手と戦った方がもっとエキサイティングじゃろ」
亜久津「……なかなか面白ぇ事言いやがるな」
奈央「それにエキサイティングな試合が出来るのはリョーマだけとは限らんよ?」
何かあるような表情をする奈央に、亜久津も興味を示した。
亜久津「フン……気が向いたら、いつか考えてやる」
奈央「テニス再開するの?」
亜久津「保証はしねぇぞ」
奈央「ウチ、楽しみにしとるよ」
亜久津「フン……」
【海側】管理小屋
恵利華「あ、幸村くん、手伝うわ」
幸村「恵利華」
恵利華「こんなに薪を抱えて大丈夫?」
幸村「フフ、心配してくれてありがとう。でも平気だよ。これもリハビリの一環だし」
恵利華「………。」
タタタと向こう側から丸井と桑原が走ってきた
丸井「幸村、薪運びか?」
桑原「そんなの、俺達がやってやるよ」
気持ちは嬉しいが、手伝いはいらないと断る幸村
幸村「もう恵利華が手伝ってくれてるし、それに少しはこうやってリハビリしておかないとね」
丸井「リハビリってんなら、邪魔しない方がいいよな」
桑原「それ以外にも邪魔かもしれねぇし」
幸村「フフ……そうだね」
桑原「おっと、こいつはマジでそうだったか。悪い。退散するぜ」
丸井「ん?何でだよ」
桑原「いいから、行くぞ。ブン太」
『タタタタタタ……』
恵利華「リハビリが目的だったら私、出過ぎた真似しちゃった」
幸村「ああ、いいんだよ。恵利華の気持ちが嬉しかったから、それを無下にする訳にはいかなかったしね」
恵利華「幸村くん……」
幸村「あ、そうだ、恵利華」
恵利華「?」
幸村「少し聞いて欲しい事があるんだけど、夜にいいかな?」
恵利華「わかったわ。無理しないでね」
幸村「うん」
【海側】広場
千石「和恵ちゃ〜ん」
和恵「千石…!(海側まで…!)」
和恵は奈央伝いに今までの出来事を聞いていた。
重要な用事があると言う千石。
千石「デートしようよ」
和恵「あはは~、冗談ばっかり」
千石「わ、笑わなくてもいいんじゃない?」
和恵「(今まで奈央や恵利華を誘っといてよく言うよ。でも……うちがここで止めておいた方がいいかも…)」
少し考えて和恵が口を開いた。
和恵「え?あの……もしかして本気……だった?」
千石「うん。俺はいつでも本気だよ」
和恵「ご、ごめんっ!」
千石「えっ?」
和恵「いきなり笑ったりして……千石は真面目にデートを申し込んでくれたのに……うち……」
BGMが付いてしまいそうな和恵の態度
千石「え……あ、いや、まあ、その……そこまで真剣に取られても困るというか、何というか」
さすがのプレイボーイ千石もタジタジだ
和恵「わかった。デートしよう」
千石「え?いいの?」
千石のテンションが上がった。
和恵「うん、折角のお誘いだからね。それで、どこへ行こうか」
千石「あー……えーと、そうだね。海岸でも散歩しようか」
【海側】ロッジ
恵利華「丸井くん」
丸井「ん?どうした?幸村に何かあったか?」
恵利華「違うわ。あの……和恵ちゃん、千石くんと出ていったけど」
丸井「?」
恵利華「デートがどうとか聞こえてきたけど……」
丸井「な!?」
『タタタタタタ……』
恵利華「………。」