29.合同合宿5~小悪魔の散歩
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【山側】広場
大石「それじゃ、ルールの説明をするよ。2人一組でほこらまで行って、そこに名札を置いてくる事。途中で海側の連中が脅かし役で待ってるから気を付けて」
真由美「脅かし役!?」
不二「クスッ、大丈夫だよ。無茶はしない様にって手塚にも釘を差されてるからね」
大石「それじゃ、ペアを決めるから、このクジを引いてくれ」
菊丸「俺から引くよ~!よっ!…2番だ」
不二「ボクは1番だね」
真由美「(真由美は…3番か)」
和恵「あ、うち2番だ」
菊丸「やった~!和恵ちゃんとだぁ!」
忍足「真由美ちゃんは俺とペアやな。よろしゅうな」
真由美「え…!あ、うん…」
不二「それじゃ、1番のペアのボク達から出発するよ」
河村「ハハ……行ってくる」
『タタタタタタ……』
真由美「………」
忍足「真由美ちゃんはこういうの苦手そうやな」
大石「えっ?そうなの?女の子って意外とこういうのが好きだって聞いたから誘ったんだけど……迷惑だった?」
真由美「あ、い、いいの。こ、恐いもの見たさもあるし……ね!」
和恵「………。」
菊丸「和恵ちゃん!そろそろ出発だぞ」
和恵「あー……うん」
大石「和恵ちゃん、大丈夫?」
和恵「な、なんとか」
真由美「(和恵…大丈夫かな?)」
『タタタタタタ……』
忍足「行ってもたな」
真由美「う、うん」
忍足「真由美ちゃん、ホンマに大丈夫か?なんやったら止めてもええんやで」
真由美「絶対にやめない!」
忍足「(何をムキになっとるんやろ)んじゃそろそろ行こか」
真由美「うんっ!」
『タタタタタタ……』
忍足「足元、気ぃ付けや」
真由美「大丈夫!」
忍足「さて、脅かし役の連中はどこで待っとるんかな」
「うらやまし~」
真由美「わぁ!?」
忍足「千石、羨ましいやなくて、うらめしや~や」
千石「だって羨ましいんだもん。俺も一緒に行ってもいいかな?」
忍足「アホ、脅かし役が付いてきてどないすんねん。ちゃんと後から来ぃや」
千石「へ~い……本当、うらやましい~」
真由美「び、びっくりした…」
「おーい」
忍足「あれは…」
真由美「え?菊丸くん?」
忍足「和恵ちゃんはどないしてん」
菊丸「それがさぁ、迷子になっちゃって」
真由美「えぇ!?どどどうしよう!?」
忍足「暗い中、女の子1人は危ないなぁ。」
真由美「とにかく探さないと!」
菊丸「和恵ちゃーん、どこ行ったのー?」
忍足「いたら返事しー!」
真由美「……ねぇ、もしかしてなんだけど、和恵が迷子になったんじゃなくて、菊丸くんが迷子になったんじゃ…」
菊丸「!?」
「おーい!!」
真由美「あ、丸井くん!」
忍足「(なんで丸井…?)」
丸井「和恵がいなくなったって…!?」
真由美「うん、そうなの」
丸井「俺も手伝うぜぃ」
真由美「ありがとう」
-----------
-----------------------
一方、菊丸の暴走により1人になった和恵
和恵「………」
夜特有の恐怖から、動く事ができないでいた。
和恵「(何か出そうだし…)」
誰かいないかと周りを見渡すも、暗い道が続くだけ
和恵「だ、だれか…「見つけた」!」
人の声に顔を上げた和恵
芥川「大丈夫だよ、和恵ちゃん」
和恵「……ジロー」
芥川「ほら、帰るよ」
和恵「う、うん……」
そっと差し出す手をゆっくりと掴んだ和恵
芥川「大丈夫だから」
和恵「うん……」