29.合同合宿5~小悪魔の散歩
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【山側】広場
仁王と橘が話をしている
仁王「おう、お前さんか。海岸でビーチフラッグをやろうと思っとるんじゃけど、参加するか?」
奈央「ビーチフラッグ……いいデータがとれそうじゃ」
橘「デ、データ…?」
乾「ビーチフラッグとはなかなかに興味深い。面白いデータが採れそうだ」
柳「そうだな」
ねー!と奈央。
仁王が柳生を誘い、海岸へ移動する。
奈央「おーい!和恵~!」
海岸に着くと、滝から帰ってきた和恵と比嘉中の姿
和恵「よっ!……何だか凄いメンバー」
奈央「今からビーチフラッグやるんじゃけど、やらない?」
木手「ビーチフラッグとは面白そうですね。参加してもいいですか?」
橘「おう!もちろんだ」
和恵「罰ゲームはどうするの?」
奈央「ば、罰ゲーム…」
乾「こんな事もあろうと用意していたものがある」
どこから出てきたのか、手にはいつものアレが
乾「特性イワシ水だ」
橘「何だ?岩清水?実に爽やかじゃないか」
奈央「イワシを丸ごと絞ったDHCが豊富な健康飲料」
乾の代わりに奈央が代弁をする
和恵「なにそれ!気持ち悪っ!」
和恵は正直者だった
柳「貞治、本当にそれを使う気なのか?」
乾「当然だ」
柳「……ではこの勝負、本気で勝ちにいかせてもらおう」
柳生「柳くんがここまで本気になるとは……」
仁王「かなりヤバそうなブツやの」
柳生と仁王の顔色も変わった
木手「我々比嘉中が負けるはずはありませんからね。何でも構いませんよ」
知らない木手は余裕だ。
そして……
奈央「ちょっと待ったぁ!!」
橘「な、なんだ?」
奈央「ウチは華麗な女の子!一緒に競技なんて不公平じゃ!」
どーんと効果音が付きそうな程、堂々と言った奈央
柳生「それもそうですね。では奈央さんと和恵さんはハンディを差し上げましょう」
橘「そうだな」
奈央「……和恵、ハンディいるの?」
恐ろしく聞く奈央
和恵「もちろん、いらない(ニッ)」
「「え……!」」
和恵「残念だけど、うちが1番だからっ」
【山側】炊事場
真由美「フンフンフン」
炊事場で夕食の準備をする真由美
越前「アンタってさ……国語、得意?」
同じく炊事場で宿題をしていたリョーマ。
アメリカ暮らしが長かったせいか、国語が苦手なようだ
真由美「うん、大丈夫だよ。どこかわからない?」
氷帝1位の頭脳を持つ真由美に、苦手科目はない
越前「んじゃ、これ、何て読むのかわかる?」
真由美「ああ、これはね、『しろうと』って読むの」
越前「しろうと?初心者の意味のしろうと?」
真由美「そう、素人と書いてしろうと」
越前「ふーん……何で漢字ってこんな変な読み方するのが多いんだろ」
真由美「こういうのって宛字って言って、昔の人のちょっとしたシャレみたいなものなの。」
不意に出た宿題への嫌味も、真由美の頭脳によってかき消される
真由美「漢字の歴史は長いから、そういうのがいっぱい積み重なってるの」
越前「……覚えるの、メンドクサイ」
真由美「意味を知っていくとその内面白くなるよ」
越前「そんなもんかな……」
また夕食の準備に取りかかる真由美を、しばらくじっとみていた越前だった。