28.合同合宿4~料理を作ろう
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―釣り組
平古場「お、見えてきたぞ。うわー、こりゃでけぇ!」
和恵の釣竿は大きく揺れている
木手「これは………シマガツオですね。かなり深い所にすむ魚のはずですが……っ」
木手が和恵に代わり、引き上げる
和恵「うち、奥底に沈めてたからね!……うわっ、変な顔」
木手「甲斐くん、網を頼みます!」
甲斐「任せな」
『バジャンッ』
和恵「やったー!釣れた~!……でもやっぱりグロテスク」
平古場「やるじゃん!」
和恵「いや、釣り上げたのは木手…」
木手「何言ってるんです。俺は釣り上げただけですよ。キミの手柄です」
和恵「うちの…手柄…」
甲斐「それにしても大量♪大量♪」
木手「これだけあれば、明日の分も大丈夫でしょう」
平古場「残った分は潮溜まりに入れておけばいいしな」
甲斐「やぁー、思ったよりやるやっしー」
和恵「やぁ?(木手の事かな?)」
平古場「見直したさー!」
和恵「(木手慕われてんなぁ)」
和恵は琉球語の弊害で勘違いをしていた。
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真由美「不二くん、何だか困った顔してるね」
不二「……真由美ちゃんは鋭いね」
真由美「真由美でよかったら聞くよ…?」
不二「そういえば、真由美ちゃんも前の学校では天才って呼ばれてたんだっけ…?」
真由美「え…!どうしてそれを……」
不二「小日向さんに聞いてね」
真由美「つぐみちゃん?」
不二「うん。真由美ちゃんは天才って言われる事に抵抗ある?」
真由美「え……?」
不二「……実は小日向さんに天才っていいですねって言われちゃって。そう思うのかな?」
真由美「そういう事ね。真由美は他の人から天才って言われる度に違和感があったの。その違和感が、いつの間にかモヤモヤに変わった時にみんなに打ち明けたら……」
不二「打ち明けたら?」
真由美「『真由美は努力の天才だ!』って3人が言ってくれて…。ああ、わかってくれてる人はわかってくれてるんだなぁって。それからは全然!他の人がなんて言おうが気にしないよ?」
不二「真由美ちゃんの話が聞けてよかったよ」
真由美「不二くんも一緒……?」
不二「うん。確かにボクには他の人にないちょっとしたセンスはあるのかもしれない………でも」
真由美「それは努力を積み重ねたうえで初めて光るものだから、それを単純に天才って言われるのは……何だか落ち着かないよね」
不二「そうだね」
真由美「才能だけじゃなくて、ちゃんと努力している事……きっと青学のメンバーはわかってると思うよ!」
不二「真由美ちゃん、ありがとう!」
「そういって口で言うのは簡単だけど、実行できる不二はやっぱりすごいよ」
不二「!大石……」
大石「ごめん、盗み聞きしてたわけじゃないんだけど…」
真由美「ふふっ、でもやっぱり不二くんは天才だと思うな!」
不二「え?」
真由美「そうやって、今の自分に満足せず、常に上を目指してる」
不二「…キミって……」
真由美「あ、あの、なんだか生意気な事言っちゃってごめんね」
不二「そんな事ないよ。キミはボクの事、よくわかってくれてるみたいだね。……ありがとう」
真由美「ううん。じゃ、じゃあ真由美、夕食の支度するね!」
不二「うん」
『タタタタタタ……』
大石「真由美ちゃんは凄いな…」
不二「うん。心が潤ったよ」