01.we are clover
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「奈央ー!ご飯ー!」
二階建てで庭が広い奈央家。
バスケットボールのリングが置かれている。
するとそのリングにスルリとボールが入った。
『ガシャンっ』
奈央「へへっ」
バスケットボールをくるくると回し、得意気にシュートを決める奈央。
「奈央ってば!」
奈央「あ、姉ちゃんごめん!……あれ?母さんは?ご飯は?」
朝から運動をしていた奈央にとって、朝ご飯はなくてはならないものだった。
姉「…お父さんと出掛けたまま帰って来ない」
奈央「はぁ!?また!?」
ボールをつきながら呆れたような顔をする奈央。
姉「忙しいんだから、早くご飯食べちゃって!」
奈央「もう時間ないけぇ、自転車乗りながら食べる」
どうやらいつもより長い事、大好きなバスケットボールに夢中になっていたようだ。
バッと鞄を取りに自分の部屋まで駆け上がると、自転車の鍵とパンを持って外に出た。
奈央「あー…今日もテニス日和じゃけぇ…」
眩しい太陽を背に自転車を走らせる奈央。
奈央「風が気持ちいー!」
自転車で坂を駆け抜けていった。
「ワンッ…ワンッワンッ」
和恵「うっせー!レックス」
大きな屋敷という名前が相応しい和恵の家。
庭には観葉植物や、綺麗な噴水があり、車が200台くらいは入りそうな程広い敷地内。
和恵「っげ!もうこんな時間!?」
和恵は目覚ましを見て、飛び起きた。
「ワンッワンッワンッ」
和恵「だから必死に起こしたって?レックスっ、お前の起こす力はそんなものか!もっと頑張らないとうちは起きんよ~?」
「…何言いよっと?」
和恵「げ……姉ちゃん」
周りからみたら、一人で話しているようで恥ずかしい気持ちがいっぱいの和恵。
ちなみにまだジャージ姿である。
姉「母ちゃんは仕事で遅くなるから。私も今日は帰らないし、兄ちゃんも……」
和恵「兄ちゃんなんかいない方がいいし!てか今日みんな来るから逆に一人の方がいいし」
姉「…じゃあ私も行くから、戸締まり宜しく」
和恵「はいよ~……って行かなきゃ!」
そう言うと凄い勢いでリュックを背負い、家を飛び出した和恵。
広いジャングルみたいな庭を華麗に駆け抜ける。
どうやら走って学校に行くらしい。
和恵「間に合うかな?……ま、これで間に合わんようじゃ、うちは県レベルか」