25.合同合宿1~始まりは豪華客船
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奈央「(どっちに行けばいいんじゃ…!?)」
船の上、嵐で前が見えない。
宍戸「奈央!」
奈央「亮!?…ハハッ!船はどっちじゃ?」
宍戸「こっちだ!来い」
奈央「おう!」
タタタタタと宍戸に付いていく奈央。
恵利華「奈央!」
奈央「恵利華!ウチは大丈夫じゃけぇ、一緒に…」
恵利華「私も大丈夫。…ごめん、ちょっと寄り道…「恵利華」!?景吾くん……」
跡部「恵利華!無事か!?早く俺に掴まれ」
恵利華「ま…待って景吾くん、まだつぐみちゃんが……きゃあ!」
跡部「恵利華!!」
奈央「恵利華!?大丈夫!?」
流木でほっぺを切った恵利華。
跡部「宍戸!ちょうどいい。奈央を運べ」
宍戸「跡部…お前はどうすんだよ!?」
奈央の腕を引っ張る宍戸。
跡部「俺様は館内を見回る!先に行けっ!!」
奈央「あ、跡部っ…恵利華ー!!」
宍戸「跡部が居るんだ。」
拳を跡部につきだす宍戸。
跡部もそれに答えた。
跡部/宍戸「「大丈夫だ」」
後ろ髪をひかれる思いで救命ボートに向かった2人。
恵利華「つぐみちゃ~ん!」
跡部「人の気配がねぇな。………!」
恵利華「どうしたの?」
繋がれた手が強く握られる。
跡部「(やべぇな…船が…沈む)」
恵利華「待って!!景吾くん、あれ…」
跡部「あれは…」
船の上から救命ボートで脱出するみんなを確認する。
恵利華「つぐみちゃん乗ってるよ!大丈夫!……景吾くん…?」
跡部「だからか……船がねぇのは…」
恵利華「え…船がない…?」
流石に同様を隠しきれない恵利華。
跡部「元々俺らの人数分しか用意されてなかったはずだ。」
恵利華「………」
【救命ボート】
奈央「(恵利華…)」
宍戸「………。」
奈央「ボート…なかった……」
宍戸「クソッ!跡部……恵利華…」
奈央「亮…どうしよう…!ウチ…ウチ……!」
宍戸「心配すんな!跡部がついてるんだ!絶対何とかなる!!」
奈央の震えた手を力強く握りしめる宍戸。
奈央「ありがと…」
恵利華「ど…どうしよう…」
不安に海を見る恵利華。
跡部「恵利華、俺が言った事覚えてるか?」
恵利華「景吾く…」
繋いだ手が強くなる。
跡部は何かを決意したようだった。
跡部「少しくらい……泳げるんだろーな」
跡部の言葉に腹をくくった恵利華。
恵利華「……わ、私、こうみえて泳ぎは得意なのっ」
覚悟を決めると、指を絡める跡部。
恵利華の手は少し震えていた。
跡部「強がりなところ、嫌いじゃないぜ?…俺がついてる。大丈夫だ」
恵利華「も、もうっ…」
恵利華は小さな声でありがとうと言うと、2人一緒に海へと飛び込んだ。
To be continue...
【2010/11/16】