22.それぞれの学校生活
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奈央「…亮?」
宍戸「やっぱここに居たか」
少し呆れたような表情をみせた宍戸。
「奈央ー!パスくれ!」
奈央「あ、ごめん」
『シュッ』と音をたててバスケットボールを放った。
奈央「混じりに来た?亮も一緒にする?」
宍戸「お前、勉強はいいのか?明後日テストだろ?」
奈央「あー…う、ウチ国語とか得意じゃし?」
バツが悪そうに空を切る視線。
宍戸「赤点取ると、跡部がうるせぇぞ?」
奈央「う…」
暫く俯く奈央。
そして恐る恐る宍戸と視線を合わせた。
奈央「お、教えてくれる?勉強…」
宍戸「っ!?」
奈央の上目遣いに一瞬言葉が出なくなった。
宍戸「仕方ねーな。時間がねぇからスパルタでいくからな」
奈央「亮大好きー!!」
「「「え!?!?」」」
体育館にいた30名程がその言葉に驚き、奈央達をみた。
宍戸「お…おい今…」
奈央「良い奴って意味じゃけぇ!」
間髪入れずに奈央が答えると、宍戸はくるりと背を向けた。
宍戸「放課後、門で待っとけよ」
奈央「おう!」
「「「………。」」」
【放課後】
宍戸「よう」
門にもたれ掛かって、少し恥ずかしそうに声をかける宍戸。
奈央「よっ!」
宍戸「とりあえず、マックに行くか?」
奈央「ウチ、きみたまバーガーが食べたい!」
宍戸「勉強するんじゃねーのかよ」
奈央「そうじゃけど~!」
宍戸「ほら、置いてくぜ?」
奈央「あ!待ちんちゃい…」
タタタタと宍戸の後を追う奈央。
和恵「あの2人……」
宍戸と奈央をじっと見つめる和恵
和恵「ふーん…」
自身の携帯に目を向けるも、大人しい携帯電話。
和恵「もう何日も連絡とってないや」
跡部「アン?仁王と上手く行ってないのか」
和恵「ぎゃー!跡部っ」
バッと携帯を直す和恵。
和恵「あんた…何してんの?」
下駄箱で待つようなタイプではない跡部に、和恵は疑問を抱いた。
跡部「和恵には関係ねぇだろーが」
和恵「あんた、そんなに冷たいと友達……あ、恵利華」
恵利華「あら?和恵ちゃんに景吾くん…どうかした?」
跡部「チッ。恵利華、車に乗れ」
恵利華「え…?」
跡部「時間が取れたんでな、幸村の見舞いにでも…と思ってな。今日時間あるか?」
恵利華「あ、うん。ありがと!景吾くん」
スタスタと歩いてく2人。
和恵「(お見舞い…)」