22.それぞれの学校生活
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『パァァン』
『パァァン』
テニスコートに音が響き渡る。
恵利華「ふう…」
ギャラリーは何故か静かに観戦していた。
真由美「(恵利華…あんまりお昼食べてないのにこの練習量…)」
真由美は何かをノートに書き取った。
「(あ、真由美さんだ)」
「真由美ちゃ~ん」
真由美「(しっ!)」
口に人差し指を当てる真由美に、一部のギャラリーが興奮した。
恵利華「…真由美?」
真由美「わわ!」
恵利華「そんな所で何してるの?」
真由美「さ…散歩?」
頭に草をのせている真由美は明らかに不自然だった。
恵利華「ふふっ、真由美、そんな所にいないで相手になってくれないかな?」
真由美「あ…うん!!」
タタタとコートに走り出す真由美に、ギャラリーからは歓声が沸き上がる。
真由美「恵利華ー!いいよぉー!」
嬉しそうにブンブン手を振る真由美に、恵利華は微笑むと最初のラリーが始まった。
『タタタタタタ……』
「和恵様、待ってくださいませ~!」
「和恵様、私、ケーキを焼いてきましたの~!」
「和恵様!私とお写真でも~!」
「「「和恵様~!」」」
和恵「(しつこいし意外に早いな!)」
いつも追いかけっこをしている和恵様ファンクラブは、和恵のおかげで明らかに足が速くなっていた。
和恵「(仕方ない…こうなったら!)」
『ダダダダダ…』
「「「ああ~!和恵様~!」」」
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『バタンッ』
和恵「失礼!」
跡部「あーん?和恵、何しにきた」
和恵「ちょっとかくまって」
跡部「俺様は忙しい、他を当たれ」
和恵に構わず、書類に目を通す跡部。
和恵「ふーん。うちにそんな態度とっていいんだ」
跡部「何が言いてぇんだ」
ドスっとソファーに腰を落とした和恵。
和恵「跡部ってさ、恵利華に気があるんでしょ?」
ピクリと跡部の眉が動いた。
それだけでも、和恵にとっては十分過ぎる反応だ。
跡部「おい、仁王とはどうなんだ」
和恵「うぇぇえ!?」
先程の跡部の反応とは比べ物にならないオーバーリアクション。
跡部「俺様の情報網をなめるなよ」
返り討ちにされた和恵は、1人で推理を始めた。