4人が来たことで

少しずつ何かが

変わろうとしていた。




19.関東大会【前編】




真由美「いよいよ、関東大会だね…」

恵利華「うん」
　




【関東大会会場】



和恵「そんなに囲まなくても」



「｢｢すみません、和恵様！！｣｣」



恵利華「………。」



日吉「…先輩、我慢して下さい。これも氷帝勝利の為です」



「｢｢自分達が全力でお守り致します！！｣｣」



試合会場に着くや否や、氷帝テニス部員に囲まれた4人。

どうやらボディガードのつもりらしい。



真由美「なんだか逆に目立ってるような…」



跡部「我慢しろ」




忍足「追いかけられてバラバラになるよりマシやからな」



奈央「…ウチ、データ取りに行きたい」



宍戸「離れるなって」



鳳「この会場で離れたら探しきれませんからね」



樺地は芥川を背負っている。



和恵「うちちょっと…立海…(仁王とか気になるし…)」



芥川「和恵ちゃんは俺と一緒にいるのー！」



和恵「う…(可愛すぎる！！)」



跡部「行ってもいいが、気を付けろよ」



和恵「！ありがと、跡部」



芥川「あー！和恵ちゃーん」



向日「行かせてやれよ、慈郎」



芥川「…わかったＣ～」



奈央「跡部、ウチも！」



跡部「あーん？どこに行く気だ」



奈央「女子にそんな事を聞くとは、跡部もまだまだじゃな」



跡部「…勝手にしろ」



宍戸「おい、いいのかよ！？」



奈央「じゃ、恵利華の事頼んだけぇ」



『タタタタタタ…』



恵利華/真由美「｢……はぁ｣」
　





―奈央side



あんなに囲まれてちゃ、データ収集どころか、お手洗いにも行けないけぇ…


さぁ、早速データッ「タッ」


ドテッ』

「いてっ」


奈央「うぅ…」



「アンタは…」



奈央「あ、久しぶりじゃね。越前くん」



越前「…何してんの？」



奈央「そっちこそ」



越前「別に…。前のミクスド、なんで棄権したの？」



奈央「ミクスドより大事な試合があったから…ねっ、それより全国…おめでとう」



越前「あとは真田ペアと跡部ペアだっけ…男の対決になりそう」



奈央「男の対決ね～…」



桜乃「リョーマくん…試合…あ、こんにちは」



奈央「こんにちは。試合？どこと？」



越前「さぁ…」



奈央「知らんのかいっ！」



越前「それよりさ、アンタ名前は？」



奈央「……奈央」



越前「奈央……氷帝の四天王…」



奈央「何じゃ、青学にまで広がっとるんか」



越前「先輩達が騒いでたから…。ふぅん………思ってたより小さいね。」



奈央「………。もうっ！そんな生意気言ってると背は伸びないよっ！」



越前「…背丈で「テニスをするわけじゃない」……。」



桜乃「あっあの…試合…」



奈央「あ、ごめんね桜乃ちゃん。越前くん、牛乳飲んだ方がいいけぇ。じゃあね生意気少年っ」



越前「どっちが生意気なんだよ…」



桜乃「……。」