【空港】




真由美「(侑士って…侑士って……！！)」


向日「真由美、大丈夫か？」



宍戸「どーしたんだよ、真由美のやつ」



芥川「昼休み戻ってきてから、ずっとあの調子だＣ～！」



和恵「(もしかして作戦成功した？)」


恵利華「(みたいね！)」



奈央「あ！椿ちゃん！」



綾小路「う…そ？来てくれたの！？」



宍戸「あぁ…あっちには俺達はいないけど…頑張れよ」



向日「また日本に戻ってこいよ」



芥川「また一緒に昼寝しようね～」



鳳「元気でいてくださいね。」



日吉「体に気を付けてください。」



樺地「…ウス」



綾小路「みんな……」



恵利華「ま、ロンドンなんて近いよね！」



奈央「ウチ、遠いと思うんじゃけど…」



真由美「飛行機ですぐ！って事だよね」



鳳「え…結構かかりますよ……？」



和恵「(うちら飛行機乗った事ないしね～)ま、頑張れ！人生前向きにね！」



綾小路「ありがとう。真由美さん、私、貴女みたいに信じられる人を見つけるわ」



真由美「？きっと、出来るよ！」



綾小路「侑くん、婚約の話、もう大丈夫だから…」



真由美「婚約！！？」



忍足「そういや、そないな約束…しとったな」



真由美「え…え…(ええぇぇえ！？！？)」



日吉「真由美先輩、いちいち振り回すの、やめて頂けませんか？」



真由美「だ、だって…」



跡部「振ると後悔するんじゃねーか？」



綾小路「いつかそれくらい、侑くんをびっくりさせてやるわ！」



ニコッと微笑んだ椿に、もう迷いはなかった。
　


忍足「ほな、頑張ってきぃ。後ろ向いても何にもないで」



綾小路「ええ。わかってる」



奈央「ま、振り返ったらウチらがいるけぇ。」



真由美「こんなに大切に思ってる人がいる事、忘れないでね」



綾小路「ありがとう。何てお礼を言ったらいいか…。……あ！和恵ちゃんっ」



和恵「へ？」



綾小路「榊先生の事、どう思ってらっしゃるの？(ｺｿｺｿ)」



和恵「はぁ！？何とも思ってねぇし！！」



綾小路「良かった」



和恵「あんた、まさか…」



綾小路「では皆様、行ってきます！ロンドンへ来る際はぜひ家に立ち寄って下さいね」



恵利華「ロンドンか…1時間くらいかな」



日吉「着きませんよ！」



和恵「それが恵利華は着くんだよ」



日吉「…言ってる意味がわかりませんが」



奈央「元気でなー！」



最後の最後までお辞儀をし、少し目を腫らした椿はロンドンへ発った。