17.帰ってきたお嬢様【後編】
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綾小路「和恵が2人…!?…じゃあ…」
「どうやら今日動くと思っとったヨミは、当たったようじゃのう」
和恵「ま…さか…仁王…」
綾小路「な、なんの為にこんな…!?」
仁王「俺だってようわからん。面倒ごとは嫌いじゃき。ただ、和恵は俺のパートナーぜよ、理由があるとすればそれだけじゃ」
和恵「仁王…」
綾小路「どうして…?どうして…あなた達なんかに…!!」
丸井「友達ってだけじゃ、ダメなのかよぃ?」
和恵「丸井っ」
柳「そうだ。理由なんてものはデータでは計り知れない」
柳生「ええ。それに彼女は凄く魅力的な方ですよ」
切原「顔も最高ッスけどね!」
真田「仲間を傷つけるなど言語同断!」
和恵「みんな……」
綾小路「…私は……仲間なんていない。……友達なんてもっといないわ」
仁王「友達がおらんという理由で…」
和恵「じゃあ、“友達”みせてあげる!理由は後っ」
切原「ちょ、和恵先輩!?」
柳生「…なんて行動力の早い人でしょう」
思わず眼鏡をかけ直した。
柳「脳で認識し終える前に、体が動きだしてるんだな」
そしてノートをとる柳
桑原「そういうの、単純ていうんだぞ、赤也」
切原「あれ?ジャッカル先輩いたんすか?」
桑原「あのな、俺は仁王に頼まれてビデオを…って聞けよ!」
丸井「あれ?仁王、どこ行くんだよぃ」
仁王「ちょっと面白そうだからみてくるナリ」
切れた指先をペロリと舐めて、仁王は和恵達の後を追った。
真由美「(待つ………絶対、来てくれるはずっ)」
審判「………。」
樺地「真由美…先輩…」
日吉「…………。」
真由美「(真由美が信じなきゃ…パートナーの事)」
鳳「真由美先輩、いつまで……っ」
真由美「忍足くんは、絶対くる」
コートで待つという真由美に、2年生トリオは顔をしかめた。
そして日吉がコートから視線を反らした瞬間に、審判が勝者を告げた。
時間が過ぎたのである。
和恵「真由美…」
奈央「遅かっ…たか」
ギリギリまで捜していた奈央達や、和恵が綾小路を引き連れてコートにやってきた。
宍戸「真由美のやつ、このまま待ち続けるつもりかよ」
真由美「もう試合だけの問題じゃないの。信じ…てるから」
鳳「真由美先輩…」
コートから立ち去らない真由美
しかし誰も止めることはできない
和恵「忍足は?」
痺れを切らした和恵が、椿に問う
綾小路「来ないかもしれないわ。薬を飲ませて、先に…」
『タタタタタタ』
椿の目が開いた。
その足音は迷うことなくテニスコートへと向かい、今にも崩れそうな小さな真由美を包み込んだ。
忍足「真由美ちゃん……堪忍や」
真由美「う……忍足く…っ…うわぁぁあ!」
その言葉に崩れ去る真由美
時間が止まったテニスコートに、笑顔はやってくるのだろうか…
To be continued...
2009/12/28